着脱つれづれ日記 7 (カツラ珍事集・飲み屋編2) その他
「見や毛レオ」さんのレポート第12弾。かつらを着脱することによる周囲の反応は?
お酒の席でのおもしろカツラエピソードその2です。
●蒸れ
ここは銀座の居酒屋「権八」
「さ次、出番です。挨拶よろしくお願いします。」
同窓会の幹事君が耳打ちしました。
大学母校でとりあえず数百人に増えたこの某クラブの中で最長老の僕は、在学中の貢献度はともかくOB会の今期会長にされてしまいました。
クラブ創立当時の仲間はもう皆50歳前後で、30年以上経った今、急にOB会発足とホームページの完成まで漕ぎ着けたのです。
ビールで早くも顔が火照って来て真っ赤になっている僕は、トイレに駆け込み顔を洗うことにしました。
カツラの前髪が垂れて濡れるから、カツラは脱いでシャツのボタンをはずし、懐にねじ込んでおきます。
石鹸で顔をごしごし納得いくまで洗い、目を開けました。何やら眼下の洗面台に黒い物があります。
良く見るとずぶ濡れで泡だらけのカツラでした。洗っている最中にシャツの間からするりと落ちてしまったのです。
「ああーっ!」
仰天した僕はそのずぶ濡れカツラをお手拭きペーパーで何枚もくるみ水分を必死で取りました。
あまり効果なし、と思ったあとはエアータオルの風で乾かし始めました。ブワーブワー!と大きな音をさせて必死に乾燥作業です。
入って来た他の客が背後から「このオッサン、何やってんだろ」という顔をしていました。
「ああ、もう時間がない!」適当にカツラをかぶり、皆が待つ部屋へあわてて戻ってクラブOB会発足の挨拶をしました。
もちろん何をしゃべったか覚えていません。
「蒸れ」とプリントしたラベルを額とカツラの間からペロンとつまみ出し、お待ちかねの光り頭公開です。

クラブの名「群(むれ)」というのにかけているのです。
普通の人はそうではないけど、人一倍汗っかき体質の僕の頭頂はよく蒸れるから。
こういう個人的な生理現象をネタにしてもあんまりオモロないな。
クラブ員は皆大いに笑ってくれたけど。






















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