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遂にWithのカツラを作る! 型取り


Oさん(男性)による体験レポートです

他社からの乗り換え組のお客様であるO様から頂いたレポートです。ベテランさんの鑑識眼にウィズのかつらはどう写ったのでしょう?


自由が丘のa-reu a-reuで、遂にウィズのかつらを作る!

やっぱりドキドキしていた。それと寝不足でやや眠かった。

東急東横線のホームに向かう。すぐに渋谷行きの特急電車が来た。そしてちょうど3時に自由が丘の駅に着いた。駅を出た直後は道が分かりにくい。放射線状にあっちこっちに道が延びている感じなのだ。僕は自分でプリントした地図を片手に歩いていたのだが、それでも方向が分からず、ティッシュ配りをしていたおねえさんに目印の丸井を尋ね、何故かその丸井は見つからなかったものの、別の目印の横浜銀行が見つかったんで、やっと進むべき道がはっきりとした。

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自由が丘アルーアルーいや~、それにしても自由が丘は都会だね。「お洒落な街」って感じがして、きれいなおねえさんやファッショナブルな建物が目に付いた。僕は駅を出たときからデジカメを手にしていて、時々そういう街の風景を写していた。

さて、自由が丘学園の前を通って「八雲3」という交差点に出る。出くわした太い道が「目黒通り」で、そこを左折してしばらく歩いていけばa-reu a-reuに着く。時間調整をしてのんびり歩いていったら、やがてa-reu a-reuの看板が目に留まった。ビルの1階にあるんだね。しかし小さな、目立たない美容院だ。

約束の3時半にはまだ10分早かったが、「もうかまわないだろう」と思って「こんにちは」と挨拶しながら中に入っていった。そしたら一番入り口の席におば様風のお客さんがいて、中原さんと思われる人がそれに当たっていた。僕はその人に向かって「○○です」と挨拶したら、「そちらでお待ちください」と入り口のドア近くにあるソファを示された。

考えてみると「美容院」と名のつくところに入ったのなんて、子供の頃お袋のあとをついていって近所のY美容院とかI美容院に入って以来のことだ。

しかし、入るときに「ものすごく勇気を必要とした」とか、そういうのはまるでなかった。このへん、不思議だった。ちょっと昼寝をしようと思って横になったときに、不安感からかあれだけ心臓がドキドキしてきたのに。そのくせ小学生以来の美容院に入っていくときには、ほとんど何の恐れも不安もなかったのだから。覚悟ができていた証拠かな?でも、「まさかもう誰もいないだろう」と思っていたから、おばさんの存在にはちょっと驚いた。

間口も狭い店だが、店内もそれほど広くない。「自由が丘のお店」っていうイメージではなかった。そのわりには中原さんとおばさんは外国の話などしていて、ちょっとそれが都会的でもあった。

おばさんへの作業、いつまでもかかるんじゃないか、と僕はちょっと心配していた。さっきも書いたとおり、ソファに座っている間、「ものすごく居づらかった」というようなことはないものの、そもそも美容院にいること自体が僕にとっては「普通じゃないこと」だったからね。早く僕の番になってもらいたかったんだろう。

あと、そう、WITHのHPで見かけた助手の男の人の姿も見かけなかった。だからa-reu a-reuの店内は、「僕、中原さん、お客さんのおばさん」の3人だけ。これもまた異空間だよね。しかし「やたらに待たされるんじゃ」という僕の心配は外れ、おばさんはほとんどぴったり3時半に、次の予約をして姿を消した。

中原さんは休憩もはさまずに、「こちらにどうぞ」と、僕を手前から2番目の椅子に座らせた。ちなみに、その位置からでも外から十分に覗かれてしまう場所だったが、中原さんはちゃんと入り口のブラインドを下ろしてくれた。 これで安心である。ただ、鍵までかけたわけじゃないから、途中で1組だけ、「今日はやってるんですか?」と入ってこようとしたお客さんがいたっけ。 どうやら新規のお客さんだったようで、せっかくのお客さんを僕のせいで逃してしまったことになるわけだから、ちょっと悪い気がした。

さて、ここからいよいよ「はじまりはじまり」である。どういう順で話したか、忘れてしまったが、僕はもうa-reu a-reuまで来た時点で100%WITHのカツラを作る気になっていたからね。だから「話だけして帰る」なんて考えはカケラもなかった。

しかし、中原さんと「100%感性が合う」という感じでもなかったんだよ。僕はもっと冗談攻撃でもしようかと思っていたのに、そういうのに乗るタイプっぽくなかったのだ。あるいは若すぎるせいでセールストークが苦手なのかもしれないが・・・。かといって堅苦しい人ってわけじゃないよ。だいたい、WITHのHPで見たイメージよりも優しげなイメージがあったもの。そんなわけで「100%感性が合う」っていう感じで話が進んだわけでもなかったものの、それでもやはり「A社の美容師とは一味違う」っていう感じは受けた。カリスマ美容師かどうかは分からないが、言うことが的を得ているのだ。

まず僕が気にしたのが、WITHのHPで見た、ダサいカツラだった。オデコの部分にそこそこの幅の肌色のベースがあるのはいいが、それがぐるりとカツラの周りを一周しているのだ、そのHPの写真は(注:現在、別な写真に入れ替わっています)。ベースの部分は通気性はゼロだ。そんなのが一周しているのは変だ。ところが中原さんが出してきた見本のはそうなっていなかった。A社のと全く同じだ。ちゃんと左右や後方は細い線の枠になっていて、そこにピン(金具)がついている。 まずは僕はそれを見て安心した。というか、それだけで70%ぐらい安心した。

問題の毛質はもちろん人毛を薦めてきた。っていうか、見本も人毛のそれしかなかった。やはりWITHは人毛なのだ。

でも人毛だから不自然というようなことはもちろんない。僕が一番心配していた「人毛だから手入れが厄介」ということも、中原さんに言わすとないそうだ(これはちょっと意外だったけれどね)。

次はベースの部分。オデコのところに肌色の部分があるのは一緒。両面テープが貼れないからね(僕の場合、オデコの部分に毛がないから、どうしてもオデコは両面テープで固定することになる)。ちなみに、「今左右のピンはほとんど機能してないんだけれど、つけても意味ありますかね?」と質問したら、「大丈夫です」とのことだった。

まだ僕はそこそこ毛があるっていうんだ。だから、メッシュの部分の色も、「毛のない人は地肌に合わせて肌色が、ある人は自毛に合わせて黒がいい」ということだったのだが、僕は黒でいいということだった。ちなみに、そのメッシュの部分などの雰囲気もA社と全く一緒だ。ダサい感じはみじんもなかった。

ややA社と違うのは、一応ちゃんと「つむじ」の部分を作るということ。だから頭の上の部分に500円玉より少し大きいぐらいのベースの部分があることになる。あと一応、はっきりと分け目はつけないとはいえ、分け目の部分に人工皮膚っぽいものが入るということ。WITHのHPには人工皮膚を入れるとそこの部分の髪の毛が抜けやすくなるから、入れた方がいいのかどうかは微妙、というようなことが書いてあったから、彼が当然のようにそれを薦めてきたのはちょっと意外だった。ただまあ、今のA社のも、一応その部分だけは人工皮膚っぽくはなっているから、そのあたりも彼に任せた。

次はいよいよ具体的に髪型などの相談に移る。今現在のようにだらりと垂らしておくことももちろんできるし、WITHのHPにあるように、ちょっとふわっと浮かすようにもできるという。

「え?でもそれはムースなんかを使ってブローして自分でそういう髪型にするんでしょう?毎回」と、僕は当然の質問をした。ところが、そんなことはないそうだ。カットの段階で、そのような髪型用にカットしておけば、例えばシャンプーのあとなどに、手櫛を入れながら乾かせばそうなるっていうんだ。正直これには驚いたね。カットの力でそんなことができるとは!

「でもそれは、製品が出来上がってきた時点で、どっちか決めればいいんでしょう?」と、またまた当然の質問をしたら、また意外な返事が帰ってきた。ある程度の変更はできるものの、中国に発注する段階で、例えばふわっと浮かす髪型の場合、向うの段階で一部にパーマをかけてきてしまうんだそうだ。へえ。びっくりですね。もしかしたら、それは「形状記憶金属」のように、一度かけると形が変わらないパーマなのかな?

とにかくこういうところはプロに任せた方がいい。「中原さんは、僕の年齢も考えて、どっちの方がいいと思います?」と尋ねたら、だらりと垂らす髪型の方がむしろ若すぎるイメージがあって、ふわっと浮かすタイプの方が僕には合っているという。で、実際に今のカツラを僕の頭の上に乗せて、そんなイメージを再現してくれた。「まあ、このカツラ(の髪)ですと、全く同じようにはできませんが」と言いながらも。

彼に言わすと僕の今のカツラは前の毛量が少なくて、後ろの毛量とのバランスが悪いそうだ。あと彼は、今のカツラが「黒すぎる」と指摘した。人工毛のせいもあるが、少し黒くて重すぎるイメージがあるという。もう少し明るい色──つまり、やや茶っぽくした方がいいというのだ。

そしてもっと意外なことも彼は言ってきた。「地毛に少し白髪(しらが)が混ざっていますが、どうします?」へえ!これまたびっくりだよ。僕は自分の髪に白髪があるなんて、全く思わなかった。

で彼が、髪の毛が束になっている見本を見せてくれた。彼が見せてくれた見本のうちで、一番白髪の分量が少なかったのが、確か「10%白髪」というやつ。ところが僕の場合は2%ぐらいの白髪の量でちょうどいいという。2%だからほとんど目立たない。しかしその2%でイメージが違ってくるというのだ(ちなみに白髪は人工毛)。すごいよねえ!このあたり、A社とは違うよ!

まあ、A社で今のカツラを作ってくれたNさんも、太陽光線と室内光の見え方の違いなどを考慮して今のを作ってくれたんだけれどねえ。そのわりには黒すぎるし、白髪のことまでは言ってくれなかったもんなあ。

「中原さんと100%合っている」という気は、多分最後までしなかったと思う。カツラ以外の雑談をほとんどしなかったのがそのいい例だ(僕はそれがやや不満だった)。しかし、その白髪の話のあたりで、プロとしての彼を、僕は100%信用し始めていたはずだ。

さて、次の段階は、A社と同じで、サランラップを使った型取りだ。実は僕は中原さんに「カメラで写してもいいですか?」と許可を取り、それまで何枚か写していた。その彼が「しばらくカメラ、写せなくなりますから今のうちに写しておきます?」みたいなことを言ったのは、ラップを使った型取りのときに、僕の両手も使うからだ。

ラップを使った型取り法はA社も同じ。しかしa-reu a-reuのそれはちょっと大胆だった。えらく長くラップを引き延ばし、その両端を僕が持っている形を取るのだ。それも頭の位置で持っているのではなく、えらく引き延ばされたラップの先端を持つわけだから、長いおさげ髪の女性のおさげの先端を持つイメージだ。僕の手の位置は肩の高さよりも下だった。

ラップを被せたあと、今度はセロテープでそれを固定していく。そのあたりはA社と全く一緒。しかし違っていたのはその丹念さ。えらく丁寧に、マジックで何かデータをラップの上に書き込んでいた。そのあたりの丁寧さはA社の比ではなかった。

実はラップを使っての型取りを始める前に、「いつもの位置にカツラをセットしてもらえますか?」と中原さんが言ってきた。それでカツラの前後の位置(オデコの位置)を決めようということらしかった。だからその後のマーキングも、最初のそれが基本になるわけね。

実は僕は、あとになって、そのオデコの位置が少し後ろ過ぎるような気がして不安だった。そこでその不安を口にしたのだが、「髪がないから、後ろ過ぎるような気がするだけだと思いますよ」と彼は言った。まあ彼がそう言うのだから間違いないだろう。プロを信用しよう。

マーキングしている最中、「後ろは現在のものより若干伸びます」みたいなことを言ってきた。ややカツラ全体が大きくなるってことだ。これはしょうがんないんだろう。段々髪の毛全体が減っているんだから。

あと他にも細かい話をしたね。まず半年か8ヶ月ぐらいで染め直しをしなくちゃいけないってこと。ということは、早めに次のカツラを作った方がいいことになるはずなのに、彼はちっともセールスしようとはしなかたった。「そのときは今の(A社の)をお使いになっていればいいんじゃないですか?」って感じだった。まあ、2つ作っておいた方が便利だ、とは言っていたけれどね。

あと、毎回a-reu a-reuに来た方がいいんじゃないかと思っていたら、それすら彼は否定した。普段は近くの床屋さんで十分だっていうんだ。ただ、今のカットの仕方は、カツラをかぶっていないときのカットの仕方で、少し左右の耳の上の毛を短く切りすぎている。耳の上までで揃えてくれ、と注文を出し、左右の毛自体はあまり短くしない方がいい、ということだった。つまりA社のカッティングの仕方は間違っているってわけだ。このあたりにもA社の美容師とは違った「プロっぽさ」を感じるよね。

しかし、普通なら「どうぞ時間があるようでしたらカットしに当店までおいでになってください」と言うはずなのに、あまりにあっさりしている。

例えば毛を染めるときも、何か箱に入れて宅配便で送ってくれればいいっていうんだ。そしたら2~3日で送り返すってわけ。つまり、毛を染めるときもa-reu a-reuまで来る必要はないよ、ってことね。

へえ。A社にずっと縛られていた僕としては、そういうのが不思議でならないよ。「月に1回向うの美容室(サロン)に行くのが当たり前」という生活が10年以上続いていたんだからね。これはもちろん、「月に1回、休みが半日つぶされる」ということがなくなるのだから結構なことなのだが、ある意味何処か物足りないような妙な気もするのも事実だ。A社に行くのを面倒くさがっていた(ストレスに感じていた)ところがある反面、「A社の個室」という、それこそ異空間で1時間半過ごすのが、エステサロンに行くのと同じような癒し効果を僕に与えていた面もあるからね。そんなわけで、まあ「意外」の連続だった。

あと、男女の比率を聞いたら、a-reu a-reuの場合で言うと7対3なんだそうだ。それでも女性が3割占めているのは、最近キャリアウーマンが増えてきているから、そのストレスによる円形脱毛症とかの人が多いんだろうと思っていたのに、そういうのはマレで、あとは先天的に無毛症の人とか、20歳を過ぎてから急に毛が全部抜け落ちたとか、癌のあと毛が抜けたとか、そういう人が大半だという。ちょっと驚きだね。

さて、あとは簡単な契約書のようなものにサインして、お金を払えばおしまいだ(ちなみに、用意していった判子は使わなかった)。お金の方は148,000円一括で払ってしまう方法と(この方が5千円安くなる)まずは頭金として6万円+税=63,000円を払い、製品ができあがったときに残金を払う方法の2種類がある。僕は前者の方をとった。こちらの方が一般的な方法のはずだ。

それで全てがおしまいですよ。といっても、すんなり作る意思を示して、すぐに作業に取りかかったのに、それでも終わったのは5時15分だった。1時間45分もかかっているんだよね。まあ、濃厚な時間でした。

さて、そんなわけで5時15分にa-reu a-reuを後にした僕。「じゃ、2ヵ月後を楽しみにしています」と言いながら外に出た僕を待っていたものは、思ったとおりの開放感・満足感だった。

そこで僕はヨドバシカメラに寄り、「衝動買い」でオリンパスのデジカメを買ってしまったのであった。A社用に60万近く用意していましたからね。A社とWITHとのカツラ代金の差額を考えれば、デジカメなど何台も買えてしまいますから。。



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