2007年「医療用かつらの開発 『メディフィット』発売」


10年間の歩みをエピソードとともに振り返ります

2007年「医療用かつらの開発 『メディフィット』発売」

円形脱毛症などで、突然脱毛された方や、抗がん剤治療ですぐにかつらが必要という方からのお問い合わせが増え、40日という納期をお待たせしてしまうのがとても心苦しいという機会が多くなってきました。

オーダーメイドで作製することにこだわっていたウィズですが、実際にお困りのお客様に対して、何かできることはないかと、本格的に「医療用かつら」のあり方を考えるようになりました。

実は、それまでも医療用かつらのお問い合わせばたくさん頂いておりました。抗がん剤治療の患者さんを相手にビジネスをしていいのか、という心の引っかかりがあったのです。だから医療用のかつらを積極的には扱っていませんでした。

しかし、お客様は求めて来られるのです。困っていらっしゃったのです。業者として、より良いものを提供することが自分達の使命なんだと思えるようになってきました。

なんとかオーダーメイドの品質を維持したままで、即納できる製品はできないものか。

ぴったりとフィットして、軽い着け心地・・・。

今までどこでも見たことのないデザインパターンでの試作作製が始まりました。イメージを具体化するのはとても難しい作業ですが、大胆な発想のデザインがどうでるか。

最初のイメージで作った製品は、賛否両論。気に入る人もいれば、きっと「何これ?」と思う方もいるはず。皆様に受け入れられるものではないと判断し、ボツに。

それでもそこまで行き着くまでに、何度試作品を作ったことか・・・。

気を取りなおして、ベースデザインを再考。

またもやユニークなデザイン。見たことがないので、実際に作製が可能なのか、フィット感はイメージ通りでいけるのか、装着するまでは、正直自信がありませんでした。

この頃も、私達はまだまだ少人数で運営しておりました。少人数の会社のいいところは、その場ですぐに会議ができることです。

パートタイムで働くスタッフも入れて5名ですが、皆でどうやったらよい製品ができるか、試作かつらをかぶり比べしたり、スケッチを描き図解をして話し合うのです。楽しかった!

ご病気の方達が使うかつらです。特に優しいフィット感にこだわりました。これだと思える製品が出来てきて、装着した時の驚きは今でも覚えています。

本当に思い通りの製品が仕上がったのです。最高のフィット感です。

やったー!これなら、急に必要となったお客様でも快適にご使用頂ける!

他にも医療用ならではの工夫で、日本で始めて揉み上げのワイヤーを取り外しできる「ポケット構造」を開発しました。
ウィズの製品は、自然にフィットさせる様、揉み上げ部分に金属のワイヤーを入れて、フェイスラインに沿って自在に曲げられるようにしています。
しかし、レントゲンやMRIなどの検査の際には、金属のあるものは外さなくてはなりません。内臓されているワイヤー部分をポケット構造にして、検査前に簡単に取り外しできるようにしました。

これはお客様から「検査の際にかつらを取らなければならなく、嫌だった」というお声を頂戴して、初めて考えたものでした。
お客様のお声やご希望によく耳を傾け、製品開発を行なう・・。いつのまにかそれがウィズのスタイルになっていったようです。

新たに「医療用かつら.com」というホームページも立ち上げ、お客様に即納できるのにオーダーメイドのようにフィット感が優れたかつらを公開しました。

このかつらは、かぶり心地がいいと本当にご好評を頂きました。「全然着けている感じがしないくらい軽くて、しっくりくるよ」と喜ばれ、「他社にも見学に行ったけどダントツでこっちがいい!」とお客様に言って頂ける機会がたくさんありました。

また、売り方にも工夫を致しました。かつら業界で初の「選べる通販」を開始したのです。

元々お客様には提携美容室への来店して頂き、いろいろと美容師さんと話し合ってかつらを作り上げていたのですが、患者さんは外出できない方もいらっしゃいますし、ウィズの提携美容室が遠すぎて来ることができずにあきらめていらっしゃる方も多くいらっしゃることが判っていました。

そこで通販を可能にしたいと考えましたが、ひとつ問題がありました。かつらは頭に着けますので、ちょっとでも違和感があるとおかしいのです。色、ヘアスタイル、そしてサイズ。どれもがマッチしなければ、ぴったりのかつらではないのです。私達の使命は、お客様により良く合うかつらを提供することです。

どうしたらぴったりのものをお届けできるか、考えに考えました。

そしてたどり着いたのが、通販で選べるかつらです。複数のかつらが届き、お客様はかぶり比べができるのです。それでも駄目なら交換可能としました。

画期的な販売方法で、問い合わせがたくさん来ました。うれしかったですね~。

その後、かつらは更なる改良を重ね、安定した医療用ウィッグを多くのお客様にお届けできるようになりました。

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2008年「男性用医療用かつらの開発」




かつらWith 10年間の歩み歴史年表






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