着脱つれづれ日記3 僕がカツラにした「理由」と「きっかけ」「決断」

かつらクチコミレビュー ペンネーム:カムーロ見や毛レオさん

●「理由」

実は「理由」なんてひとつに決まっています。ハゲだからです。

 50男、ハゲでもいいけど、いつもハゲは嫌ですね。だから時々ハゲじゃない自分も居ていいと思ったのです。

 例えば、子供の参観日や運動会とか、ピアノ発表会、お祭りとか。

もしその場に溶け込む自然な振る舞いが出来る自分が居て、家族が戸惑わない環境に恵まれれば是非ワカメ姿で行きたいものだ、と思っていました。

 望ましいのは、カツラしてるというのに、全くそれが他人からは分からず、例え知り合いでさえ自分であることに気が付かないほど別人になるって状況が面白いんじゃないでしょうか。まるで透明人間みたいに。

 その点、のちの日にカツラした僕の場合は予想外にも平然と好男子を演じることになってしまったのです。

 バシッ、バシッ!(……誰かが僕のハゲ頭に左右からビンタを食らわせた音)

 ご免なさいウソです、言いすぎました。バシッ!許してください。



●「きっかけ」

何年も前から僕は「SV社」の編み込み増毛をしたいと思っていました。

DMやビデオも取り寄せると大手2大AD、AN社と違って「売らんかな」的イメージがなく、価格も書いてあり良心的な印象で好感を持っていました。蒸れないし、シャンプーも水泳もそのまま出来るしヘアスタイルも柔軟性があるということでした。

 購入に踏み切れない理由はただひとつ、家族の反対があったからです。

 やがて産経新聞朝刊に「カツラーの秘密」という本の書評が載ったのを見た僕は、その日の午後には書店でその本を買っていました。

 読むと「そうか思った通りだ。SV社はいい!」と思うと同時に、著者小林信也の奥さんが反対もせず、「いいんじゃない、(電話)してみれば」と答えたという記述がすっかり気に入った僕は、アンダーラインを引いてこれ見よがしにその本を我が家のトイレに置いておきました。

 数日後、「読んだ……?」とカミさんに小声で尋ねると、「だーめ」とあっけない応酬。ばかやろ。カミさんが奈良東大寺の金剛力士像(仁王様)に見えて来ました。

 その本に載っていたインターネットのURLを自宅のパソコンに追加して、それ以後僕はしばらくカツラの事は忘れていました。

 ある日何となくそのホームページを見ることになって、とある投稿者の「私は友人のしているWITHのカツラが自然でとてもいいと思う」とかなんとか書いてあり、併記されたカツラメーカー「WITH」のアドレスをクリックしたのが(幸)運のつきでした。

 今のと違って素朴なデザインの「WITH」ホームページに飛びました。確か写真が1つも載ってなくて文字ばかり。でも正直に何でも書いてあり好感を持ちました。

 びっくりしたことは、「どれでもカツラが14万8千円、高品質は大手メーカーと同じ」と書いてあったことです。

 これ、「WITH」のカツラを買う人の最大の「きっかけ」ではないでしょうか。

 決して書き忘れてはいけないことがあります、僕は以前から頭皮が凝り、血流が滞りがちですから就寝前に自分で頭皮マッサージをします。

「編み込み増毛」をした場合、この頭皮マッサージが出来ないし、やれば編み込みが緩み調整が大変なのではないかと気がつき、やはり自分には着脱自由のキャップ型カツラがいいんじゃないかと思ったのです。

 これが「編み込み増毛」式を断念し、「WITH」のキャップ型カツラを選択したもうひとつの「きっかけ」です。



●「決断」

さっそくうちの仁王様に「WITH」の話をしました。

「やめてよね、カツラなんか。人格を疑われちゃう。近所の人に会ったらどうするの。」

「男は風格。ショーンコネリーやアフガンのカルザイ議長を見てごらん、ハゲていても人格から滲み出るものがあるからかっこいいのよ。」

 妙に説得力のあることをカミさんは伏し目がちに言うのです。反論の原稿を日頃から用意していたにちがいない。

 そこで僕は考えました。

 近所の人に会ってもこちらが挨拶しない限り決して「見や毛さん」と分からない別人になればいいじゃないか。

 ショーンコネリーやカルザイ議長はリッチで風格は有るだろうが、あごと頬にヒゲを貯え、ハゲとのバランスを取っているんだ。

 でも、誰でもあごと頬にヒゲを生やせばいいってもんじゃないですね。試しに僕も休日に伸び放題のヒゲにしたことがあります。月曜日の朝、鏡を見るとがっくり、ただの田吾作だった。

 娘たちにも「WITH」の話をして意見を聞きました。

「お父さん、今のままが一番すてき!その方が優しそうでいいの。参観日来ないで。」

 え?な、なんだそれは!

 そんな訳で僕はあごと頬のヒゲに頼らず、また、優しそうでなくてもいいからカツラを買うことを密かに決めたのです。

 深夜、ビールで酩酊した頃、こそこそノートパソコン(i-book)を取り出して、「WITH」にアクセスし、注文コーナーに自分の名前を登録して書斎で寝てしまいました。

「へっへ、明日怒られたってどうって事ない、たったの14万8千円だもん」

 翌朝、横目でカミさんの顔を伺いながら、「夕べあのWITHのカツラ、インターネットで注文…しちゃった。」と言うと「あそう」と静かな反応。

 あれ?驚かないの?

 しめた。そうか実力行使あるのみだったんだ!早く気が付けばよかったな。


見や毛レオ
カツラユーザーカムーロ見や毛さん
お気楽かつら・カムーロ見や毛さん


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