男性かつら体験談
円形脱毛症になり、育毛・貼り付けカツラ・ファッションウィッグを経験。小倉さん(円形脱毛症 男性)

抜け毛がマックスに達した頃
それから、父が亡くなり、母の病が通院から介護へと変わりました。
私の育毛も、いつしか薬の服用すらしなくなっていました。
いろいろな努力の効果がないまま円形脱毛は広がり続け、整髪剤を塗り重ねて行った結果、この頃には頭頂部がカッパの皿のようになっていました。
それでも整髪剤を使用し続けていたのですが、「ごまかし」も限界になっていました。
「もっと有効で、誰にも分からずに対処できる商品はないか」とずっと考えていました。
抜け毛が広がり続けてくると、とにかく外に出るのが嫌になり、やたら人目を避ける感じになっていました。
それでも何とか前の髪型に戻りたくて良い方法を探し続けていたのでした。
その中で考え事は、下記でした。
●薬療法は時間がかかりそうだが、続けることさえ出来れば効果はある
●カツラを着用しながら元に戻せばよい
最終的に薬と併用しながら元に戻す事を決めて、行動に移したのでした。
カツラ購入する条件は、
- 1. 店舗に通わず自分で出来る事(初めから最後まで自分で出来る事)
- 2. 自然に見える事。(バレては意味がない)
- 3. 安価で購入出来る事。(薬と併用するので、経済的に大変な為)
- 4. 手入れも簡単に出来る事。
でした。
考えて決断したものの、早く対処したい気持ちと裏腹に、カツラという物に対しての抵抗感は強くあって、早々にはオーダーする勇気がわいてきませんでした。
この時の気持ちを覆すには、勇気が必要でした。
軽い気持ちでオーダーすることはできませんでした。
頭の中での葛藤はいつもこうでした。
「もし予算に合ったカツラが見つかったら、装着して人前に出ることが出来るのか?」
「カツラに慣れてしまい育毛に力を入れなくなるのではないか?」
考えに考える毎日でした。
甥の結婚式の為、接着式のかつら着用を決意
そんな時折、半年後の甥の結婚式の話を、姉より聞く事になりました。
日々悪くなっている母の病状もあり、当初、私は介護の為出席せず、子供達だけ出席させる事にしておりました。
しかし、残念な事に母の病状が急変し亡くなりました。
葬儀・法要と喪中の年になるので出席を辞退しなければならないと思っていたのですが、甥の強い要望もあったので式に出る事にしました。
このまま悩んでいては、結婚式も近づいているので、ネットでお試し検索をしていたら、あるメーカーのお試しキャンペーンが期間限定で行われているのを見つけたのです。
頭頂部から前の生え際あたりまでの部分的なカツラで、接着式の商品でした。
「3ヶ月続けて使用可能、取り外さなくても、そのまま洗髪出来てケアも簡単」と言うキャッチフレーズだったので、これは大変都合がいい事でした。
カツラを着けるか思案中の私にはもってこいの話でした。
早速キャンペーンに申し込みましたが、1つ嫌な事は、私の条件から外れて店舗へ行かなくてはならない事でした。
問い合わせをした所、このキャンペーンでのお試し価格は、「アンケート」と「付け心地」を体感してもらう為の特別なものなので、店舗へ来店することが条件でした。
(素人では着用する事が難しいとも言われて、疑問を持ちましたが)
非常に抵抗がありましたが、甥の式の日が迫っていたので仕方なく店舗へ行きました。
実際に店舗に行ってみると・・・
そこでの経験は、気持ちのよいものではありませんでした。
(そこの店舗へ行った時のあくまで私の感想です。会社を誹謗中傷するわけではありませんので悪しからず。)
1つ抜粋して言いますと、言葉使いは丁寧なのですが、横柄な対応・態度に腹が立ったのを今でも覚えています。
頭のサイズを測り商品説明をしてから私の頭皮の現状を見て担当者は言いました。
「うまく着用させるには、あまり毛が無いようなので、薄くなっている頭頂部全てをカミソリで剃った方が綺麗に接着出来ますよ」と。
ただでさえ頭皮を気にしているのに「カチン」と頭にきたのですが、冷静に対応しました。
「そこまでしなくても出来るでしょう?」、「私は頭皮治療しながら育毛するつもりで来ているので」と私は答えました。
すると相手は、いかにも「もう年齢的にも無理だ」「手遅れだ」と言わんばかりに、うすら笑みを浮かべました。
「はぁ~そうですか? それではそのままの状態で接着しカットしますね」と準備をしていました。
これが、私に益々育毛に対しての「絶対元に戻して見返してやる」と感じさせたのです。
心に火がつきました。
しかし着用感はすごく良かったです。
商品の完成度は高いと思った
こうして試用のカツラをしたまま、甥の結婚式を迎える事になりました。
道を歩いていても周囲の目を気にする事がないし、髪を触る時も自然に触れる。
久しぶりに会う姉夫婦や甥はむしろ毛が生え揃ったのかと思っていたようです。
全く自然に馴染んでいたので、この商品の完成度は高いと思いました。
現在はもっと進化しているようですね。
他のメーカーさんも良い物が沢山出ています。
この商品の特徴は、
- 付け心地に違和感がなくパサツキがない
- 自然で髪に馴染む
- 風を意識することはない
- そのまま洗髪ができる
- 普通にドライヤーを使用できる
でした。
思っていた以上に爽快感を感じました。
これは、既成商品(ウィッグ)とは全く別物でした。
ある理由で、貼り付け式かつらは止めることに
この商品を止めるきっかけとなったのは、3ヶ月すぎる頃になると頭頂部後ろあたりと前髪あたりの粘着が汗などで浮き始め、カツラが剥がれてくることでした。
店舗で修復してもらいたいと思いましたが予算がないので、自分で修復しようと試みました。
粘着剤を使用し部分修復する位でまだカツラ自体は使用できる状態でした。
きれいに前の接着剤が取りきれないのでうまく接着せずすぐに剥がれてくるので、1度取り外してから改めて粘着剤を取り付ける事にしました。
専用の剥離剤で取ろうとしたのですが、非常に時間がかかり中々取れなかったのです。
取り外した後の裏を見てみると粘着剤が残っていて、マニュアル通りやってみても、接着剤が中々取れませんでした。
頭皮とカツラが密接に取り付いている所とない所があったようで、プロがつけてもこれ位ですから、素人の自分だけで今後取り付けられるのか心配だし、店舗へ行くのもこりごりでしたので、試用を継続することを諦めました。
取り外す時は剥離剤のアルコール臭も気になりました。
せっかく良い物に出会ったと思っていましたが、育毛しようとしている私の頭皮にとっては良い事ではないと感じ止める事にしたのです。
どうしても、このメーカーさんの商品は、金額も高くケアも大変で、おまけに対応面も気になったのですっぱりと止める事にしたのでした。
他のかつらメーカーやファッションウィッグを模索する日々
実は、あともう1つ他のカツラメーカーも使用してみました。
試用期間も短かったのでメーカー名は思い出せませんが、期間限定のお試しウィッグで 頭全体の物でした。
ここのメーカーのものも、軽くて扱いやすい商品でしたが、途中不具合があり止めました。
原因はドライヤーも使っていないのに、毛が縮れてしまい使い物にならなくなった事です。
そこでまた新たに探す事になり、若者ウィッグを見つけ使用する事に繋がっていくのですが、若者ウィッグは決して最適で使い心地が良かったわけではありません。
あくまで育毛の予算を考えた上での選択であり、最悪な状況になったという事を先に言っておきます。
若者ウィッグは、メリットよりもデメリットの方が多く、ケアも大変なのでファッションと考えて使用するのは良いですが、それ以外で使用したりするのはやめた方が良いです。
この商品はファッションウィッグなので、医療用カツラ・ウィッグとは全然違います。
医療用カツラ・ウィッグは、今の方がもっと良い商品が低価格で出ていると思います。
試すならそちらの方が良いです。
ファッション系ウィッグは余程工夫しなければ使用出来ない商品です。