男性かつら体験談
円形脱毛症になり、育毛・貼り付けカツラ・ファッションウィッグを経験。小倉さん(円形脱毛症 男性)

ファッションウィッグをする事に
最終的に経済的理由で、ファッションウィッグを選択しましたが、困難続きの日々が色々起きました。
仕事上、人と対面する事もあり外見を意識せざる得ない状況下でした。
口コミサイトで見たファッションウィッグサイトを見つけて使用してみる事にしてみたのです。
ためらいはありましたが、失敗しても良いくらいの金額だったので購入しました。
カツラの着用経験があったので使用感の違いはすぐに分かり、実に悩みました。
その時、ファッションウィッグの使用で一番困った事
- 使用感が悪い。違和感がある
- 冬場は暖かくて良いかもしれないが、夏場は蒸れて非常に暑い
- もみ上げがどうしても浮いてしまう
- 光にあたると人工毛だと分かりやすい
- 髪の毛がすぐはねあがる
- 購入後、カットしなければとても使えない
- 髪の繊維が硬くカットしにくい
- 頭頂部生え際など分かりやすい
- カツラに比べ重い
他、言えばきりがない程でした。
しかし、これしか手頃なものはないし我慢するしかないので、工夫しながら使用する事にしたのです。
パッと見た目は良い感じですが、近くでジロジロ見られると毛髪の質感でばれてしまうのです。質は良くない物です。
発毛を目指して決意した私ですが、正直ため息が出ました。
ファッションウィッグのここが大変
ファッションウィッグにも2種類あって、頭頂部固定の物(ヘルメットのような硬い材質で固定している)と、頭頂部の柔軟な物(ネットで覆っている)があります。
頭頂部固定の物は使えません。(ヘルメットを被るイメージです)
蒸れる・重い・髪が盛りすぎの3拍子、汗が半端なく出てきます。
ファッションウィッグでもまだましなのが、ネットの方ですがこれもまた大変なのです。
一応暑さ対策をしているのですが、全体覆ってしまうのでどうしても蒸れてくるのです。
頭皮のかゆみや、時には湿疹・あせもが出来る事もありますし、夏場は毎日そのファッションウィッグをぬるま湯で洗わないと汗がべったりで気持ち悪いです。
洗った後のケアも大変です。
パサパサになり過ぎるので、専用のアルコールを吹きかけないと普通の髪型になりません。
と言うか完全に元に戻らないのが一番のデメリットです。
その後、必ず数本はね上がっている髪があるので切らないとダメです。
髪をねかせようとしても、はね上がってきます。
ウィッグの毛を切っていくうちに頭頂部が見えてきたりネット部分が見えてきたりします。
私はこれで何度もファッションウィッグを買い換える羽目になりました。
※ファッション用途以外での購入は避ける方が良いです。
電車でも、職場でも、ジロジロ見られるし嫌でしたね。
特に女性は違いが分かったのでしょう。
カツラは分からなかったようですが、ファッションウィッグは分かっていたでしょう、きっと・・何人かの目がそう言っていました。
でも、私は開き直るしか方法はなかったので、苦い思い出を作り続けるしかありませんでした。
本格的なカツラの場合のメリット
むしろカツラの場合は、メリットの方が多くデメリットを探す方が難しいと思います。
- 人毛を使っているので、頭皮と髪に非常に馴染みやすい。
- 髪の部分は1本1本丁寧に植え込まれていて毛根が自然に見える。
- 植え込まれる土台もシリコン特殊素材が透明で、人の頭皮と変わらぬ物を使用している。頭皮と同じようにしか見えない。
- 特殊素材の土台には目に見えない細かな穴が空いており通気性を良くし蒸れない構造を作っている。
- 使用中に違和感がなくハンカチで額を拭くときでもズレを心配する必要はない。
- とにかく軽い、自分の髪と変わらない付け心地。
- 洗髪しても人工毛のような独特のはね上がりはしない。
- セットがしやすい。
- 全く人に気づかれない。
と完成度は非常に高い物でした。
私も実際カツラを試していた時には、外で会う人に生え際など見られましたが、全く気づかれませんでした。
まずカツラだと分からない所が一番の特徴です。
カツラの絶対価値はここにあると思います。
カツラの着用時も頭皮と同じ温度を保ち続けますから、顔と体が同じ汗をかくように 自然です。
ファッションウィッグの場合は、顔・頭・額に集中して汗をかくので、半端なく汗がこぼれ落ちてきます。
春先から秋が終わる頃まで、ハンカチよりもタオルを持ち歩いた方が良いでしょう。
私は汗かきではないのに、汗対策で困りましたので、汗をかく人にはまず無理です。
ハンカチやタオルで拭くときも、気を付けて拭かなければズレてしまうからです。
このように、ファッションウィッグを使用している時は、汗の心配・毛の心配・人目の心配をしながら過ごしていました。