男性かつら体験談
大手かつらメーカーを経て、ウィズへの乗り換えを経験。チロリンさん(30代男性)

薄毛が気になり始めたのはいつから?
「薄毛は父の話」で「自分は大丈夫」と思っていた。
私の父は、私が物心をついた頃から既に薄く…いやそういうレベルではなく時代劇の侍役がそのまま出来るほど仕上がっていました。
アルバムをどれだけ遡っても父の毛髪がフサフサしている写真はありません。
しかし、それは父の話であり、自分は大丈夫!少なくとも高校生の半ば頃までは、そう考えていました。
私は小学、中学と9年間、野球少年でしたからずっと丸坊主でした。
だから高校に入れば髪が伸ばせるし、いろんな髪型が出来ることを楽しみにしていました。
高校に入学する頃、丸坊主だった髪はそれなりに伸び、ハードスプレーで髪を立たせて楽しんでいました。
調子に乗った私は、完全に伸びた頃にはパーマをあてるようになり、少し部分的に茶色に染めたりもしていました。
(あの頃はまさに青春でした…)
友人の家が散髪屋だったこともあり、いつも決まって散髪はその店。
そこのおっちゃんは、父と違って髪がフサフサしていました。ムカつくぐらいに。
年齢を聞いたら父の1つ下でしたが、見た目年齢は一回り以上は若く見える。
(髪の毛ってあるとないじゃ大違いだなぁ)
そのおっちゃんを見た後、帰宅後に洗面所で綺麗なバーコード仕上げをしている父を見て思わずつぶやいた自分を思い出します。
高校時代、母から「枕に抜け毛が多いけど、やっぱり遺伝て怖いねぇ」と言われ
そうして、高校生活が過ぎ、いよいよ受験を意識する3年生になった頃、朝起きると心なしか枕に抜け毛が…。
週末に母が布団を干してくれていましたが、母からも『枕に抜け毛が多いけど、やっぱり遺伝て怖いねぇ』と言われる始末。
(ほっといてくれ)
もし大学に落ちたら、即就職と言われていた私は崖っ淵のストレスと抜け毛のストレスの二重苦の中、受験を闘ってきました。
しかし髪に見放されても、神は私を見放さなかった。4つの大学を受験し、たった一つですが、3番目の志望校に合格。地元を離れ、東京暮らしの始まりです。
髪は散っても、桜は散らず!
晴れて大学生になった私は、なるべく髪をいたわるように超短いヘアースタイルに変更。
この頃から育毛剤を使うようになり、トントンと頭皮をたたく商品も使い出しました。
まわりの友人は、当時流行っていたキムタク風のロングヘアーが多く、私みたいに田舎小僧のただ短いだけの髪型は少し浮いていました。
短髪だから目立たないだけで、抜け毛はその後もハイペースで続き、いよいよ延命措置だけでは対処しきれない段階にきたのは、就職活動をしていた4回生の頃。
私はついに一つのプランを立てることを決断しました…。