ウィッグのおかげで、憧れの「お母さん」になれました。小学生の頃に円形脱毛症を発症し、ずっと幅の広いヘアバンドとピンで脱毛箇所を隠してきました。そのせいで、内気な性格だった私。こんな病気では、きっと誰にも好かれない。将来、彼氏もできないだろうし、結婚もできない、子どもだって産めないんだろうなと、子どもながらに諦めていました。
中学3年生のとき、母の勧めで初めてウィッグを使うようになりました。好きな髪型にできること、人の目を気にせずにいられることが本当に嬉しかった。ウィッグのお陰で、華やかな高校デビューを果たした私は、内気な性格からも卒業。彼氏もできたし、結婚もしました。そして、出産も。
「子どもに脱毛症が遺伝したらどうしよう」と、医師に相談するほど心配していた子どもの髪の毛も、フサフサでむしろ多いくらいです。
あのときウィッグと出会ってなければ、今の私はもちろん、子どもたちもいません。私の病気は、この先ももう治らないでしょう。でも、とっても幸せです。
今、脱毛症に悩んでいるお子さんや、その親御さんに伝えたいです。「病気が治らなくても、ウィッグがあれば大丈夫。幸せな未来が待っていますよ」私が子どものときに聞きたかった言葉です。