
かつらの髪の毛はどうやって植えているの?
基本的に、かつらの髪は、化学繊維でできた土台のネットベース(メッシュ素材)に毛を一本一本結びつけて植毛しています。かつらの材料となる天然の人毛は繊細な素材であるため、機械化やロボット化によってオートメーションで自動で手植え作業を行うといった事はできません。かつら工場の熟練した職人さんが、髪の毛一本一本を手作業にて植毛して、気の遠くなるような植毛工程を経て、かつらが完成されます。
人の手作業により髪の毛を結びつけているため、日々のかつらの使い方や日頃のお手お入れ方法によって、どうしても髪の毛の結び目がゆるくなるということがあります。かつらを使っていくとよくある事なので、さほど神経質になる必要はありませんが、ちょっと気になりますよね。ここでは、カツラの裏側にぴんぴん出て来る髪の毛について検証してみました。

かつら裏面に髪の毛が出てくる原因
カツラの裏側に髪の毛がぴんぴん出て来る、はっきりとした原因があるわけではありませんが、「髪の毛の結び目のゆるみ」が関係あるようです。なぜ髪の毛の結び目がゆるむのか?メカニズムは謎ではあるのですが、かつら使用者の薄毛・脱毛状態が影響するようです。
かつら裏側に髪の毛がぴんぴん出てしまうユーザー様にお聞きしたところ、ご自身の髪が坊主頭や短い毛が残っている薄毛の方が多い傾向のようでした。推測した所、かつらの毛の結び目が、ご自身の短髪の髪でツンツン・チクチクほぐされて、毛の結び目が緩んでしまうようです。あくまで推測にはなりますが、「ご自身の髪の状態」と「髪の毛の結び目のゆるみ」が関係あるようです。


かつら裏面に髪の毛が出ないようにする予防

毛の結び目が緩んだ時の対策としては、原始的ではありますが、髪の毛を引っ張って、緩んだ結び目がキュッときつく締まるようにしてあげることです。くしやブラシで髪を梳く時や、ドライヤーで髪を乾かす時など、毛の結び目がキュッと締まるように、ある程度のテンションを加えながら、髪を引っ張ってあげると良いです。
加減が難しいですが、髪が切れたり抜けたりしない「ある程度の強さ」でご自身の髪を梳くように、やさしく扱ってください。かつらの毛が抜けてしまった場合、増毛修理が可能ですが、髪が抜けてしまわないように、かつらを傷めてしまわないように、丁寧に取扱いましょう。
かつらシャンプー時、浸けおき洗いに注意
かつら裏面に髪が出てくる事の直接の理由かどうかは分からないのですが、シャンプー方法も原因であると考えられます。かつら裏面に髪の毛が出て来た!というユーザー様にインタビューしたところ、かつらをシャンプーするときに、浸け置き洗いや押し洗いをしていたということでした。
浸け置き洗いや押し洗いといったかつらに負荷がかかる洗い方をすると、かつらの髪の毛の結び目がゆるんでしまうようです。また、長時間の浸け置きはカツラの毛絡みを起こす恐れもありますので、避けた方が良いです。ご注意下さい。かつらを洗う際は、ご自身の髪の毛を洗うとき以上に細心の注意が必要です。詳しくはかつらのシャンプー方法をご覧ください。

かつら裏面に出てきた髪の補修方法
かつら裏面に出て来た髪の毛を元の状態に戻す方法として、裁縫の縫い針を使った補修をお薦めします。手順は簡単です。
- かつらを裏側にひっくり返し、髪の毛が出ているベースネット側にします。
- 出ている髪の毛を1本を取り、縫い針の針孔(針の穴・みぞ・めど)に毛を通します。
- そのまま針先を毛の出ている元の場所に差し込んで、かつら表面に髪の毛が戻るように縫い針を通します。
- この縫い針で髪を元に戻す作業を髪の毛一本ずつ繰り返すことで補修が完了です。
手先が細やかな作業になるので、何十本も髪の毛を針の穴に通すのは大変な苦労になるかと思います。実際のかつらユーザー様にお聞きしたら、髪の量が多い時は、出て来た毛をハサミでカットして整えている、という方が多いようでした。
また、通常の人毛と比較して、上質な髪レミーエンジェルの方が、コシがありしっかりした髪質の為、髪の毛の結び目がゆるくなるケースが多いようでした。上質な髪レミーエンジェル毛はキューティクルがある分、コシやハリがあるので、通常の人毛よりは切れにくいというメリットがあるのですが。ご参考頂きましたら幸いです。
