男性かつらコラム
カツラは自然なの?取れない?初めてで不安!という方は必見の口コミ体験レポート。カムーロ見や毛レオさん(30代男性)

着脱つれづれ日記7 カツラ珍事集②
投稿者「カツラーの湘南ボーイ」さん、「O」さん、その後いかがお過ごしなのでしょうか。
私「見や毛」も投稿日記をしばらく休んでおりました。
私達の生の体験報告は薄毛でカツラしようかよそうか、と思案している人へのアドバイスになっていると確信しています。
さてまずは回想から。
忘れもしません。カツラを持っていない時代(ただのハゲおじさんの10数年前)、こんなことがありました。
僕は30代は髪の毛も小銭もありましたから、新宿駅前のブティックKAWANOへはよくジャケットやパンツを買いに行きました。 ヨーロピアン系のフォルムが好きでしたし。
40代になったある日も、ダブルのスーツを欲しくてこの店でごそごそ探していました。
小銭はあるが髪の毛は怪しい頃です。 店員の兄ちゃんと試着中の僕は共に鏡に見入っていました。
「似合いませんね!いや、服が、じゃなくて僕の方がこの服に合わないって意味。やっぱり僕は頭の毛が薄いからダブルの上着はバランスが取れないな。」
と自分から切り出しました。
彼の感想を先回りして代弁してあげたのです。
新米らしき店員の気取った兄ちゃんは思わず「グスっ」と笑いました。
正直な無礼者、グスっと笑ったな。 社員教育の行き届いていないノーテンキめ。
僕の言う事がたとえ的を射ていても、そこはさりげなく否定して客のプライドをくすぐるようなトークをするのが客商売でしょ。
別にプライドをくすぐるようなトークでなくったっていいから、何か言って、お願い。
くっ…悔しい。永年愛顧してきた店なのに、2度とこの店来てやんないぞ。
見てらっしゃい、今に別人になって来てやる。(髪の毛が増えてから)
といいつつ、現在は黒髪で何気ない顔して時々買いに行っています。
さて昔話はともかく、
親戚訪問
カツラを初めて買ってまもなく、招待されて千葉の親戚へ家族で行きました。
もちろんカツラの事は言ってません。
ご夫婦がワゴン車で海浜幕張駅前へ迎えに来てくれる約束です。
下車した駅前を家族で歩き、前方で待っているワゴン車に向いました。
少し家族と距離をもって歩いていた僕は挨拶しあう皆を尻目にさっと助手席に入りました。
すると運転手であるパパがちょうど独り言を言っている最中でした。
「まだかな見や毛さん、駅のトイレでも行ってんのかなあ」
いきなり座った僕にびっくりしているパパに
「お待たせ!その見や毛でございます、キャップ付き。」
頭を指さす僕に
「えっ、見や毛さん?…、いやびっくりした。またどっかの青年がミサコさんのそばを歩いてるとばかり思ってましたよお、カツラですか?」とパパ。
ママさんも驚いて歓声をあげました。(驚かすのは楽しいな。味を占めそう…。)
邸宅には経済評論家I御夫婦も来ていました。なごやかな会食後、ひと足先に帰るご夫婦を皆で見送りしながら、
「ちょっとはずしてみましょうか?」
カツラはずす僕の頭を神妙に見入っていたご夫婦は、
「ポン」と言ってはずす50代逆戻りのハゲ頭を目撃すると
「あっ」
と小声を発しましたが、すぐに顔に笑みが広がりました。
カツラを触らせてあげると
「え、軽いんですねえ。(地肌ベースは)こんなに透けてるんですねえ」
一般の人は普通カツラ内部を見る機会はないでしょうから、不思議そうに興味深げに見ていました。
朝礼
よしときゃいいのに、仕事場の我々の部屋は9時の朝礼が毎朝あります。
今朝はカツラをしたまま朝礼に臨みました。若い男女スタッフも社員もそれとなく見ていました。
僕は平然としていました。恥ずかしがる理由がないからです。
朝礼が終わるとポンとカツラをはずし、頭の汗を拭いて仕事を始めました。
パソコンやプリンター他がずらりとあるこの部屋は年中ブラジルにいるみたいに暑いからです。
じゃ、なぜ朝礼にカツラしていたんだろう。自分でも分かりません。……分かりませぬ。
(ご参考資料)
数カ月前、自由が丘のWITH美容室「アルーアルー」へ初めて行った日、カツラのベース(ネット状の地肌)のサンプルを見ました。
ベースは疎から密までの素材で何種類もあり選択できます。僕は人一倍汗っかきですから、2番めに「疎」の素材を希望しました。
本当は1番「疎」のまるで投網(とあみ)みたいなベースにしたかったのですが、中原店長さんのアドバイスによると強度が他よりも弱めかもしれない。ということでしたからやめて2番めにしました。
でも僕のように異常な汗っかきでなくても、一般的には夏に合わせて少し涼しげなベースを選択するのがいいかな、と思います。
いつもすればいいのに
会社の廊下でミヤザキさんと遭遇。既に僕のカツラを知っている彼は、ハゲ頭で歩いている僕を見て
「(カツラ)いつもすればいいのに!」とおっしゃいました。
好意的な助言だと思いました。
痩せちゃってる
会社の別の階にいるサイトウ君が着席している僕の前を通りかかりました。
「サイトウさん。」
前髪を数本はらりと垂らして、ささやくように声かけました。ウルウル……。
「えっ?あ……えっ見や毛さん?」
目を丸くして見下ろして言いました。
「(カツラなんて)全然分からない!スゴイ。いつの間にか痩せちゃってるし!」
大きな声で率直な感想を言ってくれる人は愛すべき人です。
帰宅して鏡の前で観察したところによると僕の丸い顔でも、 カツラすると顔が長く見えて少し痩せたように見えるのではないかと思います。はい。
二人居まして
ある夜、会社の別ビルへ行き、そこの営業マンたちと打ち合わせをしました。初対面ですからもちろんカツラして。
話は一段落しました。
「今後宜しくお願いします。」
「こちらこそ。実はこちらにお邪魔する“見や毛”は二人居まして、ひとりは僕です。もうひとりはコレです。」
と言いながらカツラをはずしてハゲ頭でニーッと笑うと
驚いた営業マンたちは破顔一笑、「はっははははは!」。
皆、緊張が吹き飛びました。
少し額の広い方の社員は、すぐにそしてごく自然に「手入れが大変でしょう」とか「高いんでしょう」と質問してきました。
別れを告げて駅に向かう僕は、帰途独り言を言っていました。
「むむ、あの人は何かを知っている…。」
ひらめきグッズ
へたですが、およそのイメージはお解りになるかもしれません。
1 は断面図 後頭部が接触する部分は樹脂製でつるつるすべって快適です。
裏は座席シートのビロードや白いレースのカバーなどに馴染んでくっつき、すべらない素材の想定です。
2 は前面外観です。
3 はカツラ装着のまま、寝込んだときに、体がずれる時、座席シートの繊維にカツラがひっかかって脱帽してしまう想像図です。
4 は今回のひらめきグッズで快適睡眠の図です。
5 は着想の原点にある体験図です。
湯布院に家族旅行をした2年前のことです。
新幹線にカツラで乗ったまま、突然脱ぐ勇気もこの頃はなかったものですから、しっかりかぶっていました。ビデオカメラで旅行の映像を作るので、8ミリカセットのケースを幾つか常備していました。
眠いので苦肉の策でこの8ミリカセットのケースを後頭部へあてがうと、あーら快適、ひっかからないし、頭は回転できるし、うたた寝ができました。
難は面積が小さく、あんまりずれるとカセットが落ちること、シートと頭で常にはさんでいなければいけないこと、でした。
商品化しても、マイナーな内はいいけど、ヒットしたら「あ、あの人、カツラ枕してるう」なんてことになる「白状グッズ」になるかもしれません。僕はいっこうに気にせず使いますが。
でも一番いいのは、この時はカツラはずして、ゆっくり眠ることかもしれませんね。
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