男性かつら体験談
20代から薄毛に悩み、消極的な自分を変えるために部分かつらを着用。その結果は・・・?ランサーさん(30代男性)

かつらを作りに行った気持ちは?期待?不安?
私は今の会社に入社してから約7年、ずっとかつらを着用しています。
私のかつらは部分かつらで前髪の後退とつむじのあたりをカバーしてくれていて、髪の色もところどころ白髪を混ぜてもらっているので、ちゃんと自分の地毛に自然に馴染んでいると思います。
それに二年に一回の頻度でかつらのお店を訪問しており、その時にかつらのメンテナンスもしてもらっているので状態も良いですし、今のところ会社では私がかつらを付けているというような噂も立っていないようです。
最初は不安でしかたなかった
しかし、かつらをつけることに対して最初は不安で仕方ありませんでした。
なぜなら、増毛や植毛といった数ある薄毛の対策法の中でも、一番コストがかかってしまうのがかつらなのではないかと思ったからです。
かつらは、一回作ればそれを一生使えるというものではなく、何年かに一回は買換えを必要とする「消耗品」らしいということをこの時に知ったのです。
もちろん就職浪人中でしたのであまりお金はかけられません。
私自身、一度買えば一生使えるものだと思い込んでいたので、何回かのメンテナンスが必要であるということを知ってからは、一体どのくらいお金が必要になってしまうのかと不安になってしまいました。
しかし、二十代で増毛や植毛のメーカーに相談に行くのはとても勇気がいりましたし、どちらかといえばその頃は女性の間でもウィッグを付けることが流行っていたので、かつらなら帽子と同じような感覚で付けられるのではないかと安易に思ったのです。
なので、自分の中ではとりあえず次の就職活動のためにかつらを購入しておいて、ゆくゆくは増毛や植毛などをして自然に増やしていこうという計画を立てたのです。
こう考えるようになってからはインターネットなどで自分でも手が出せる金額のかつらを探すのに必死でした。
かつらについて調べるうち新たな不安も・・・
しかし、調べていくうちにまた新たな不安が頭をよぎったのです。
それは、あまりにもかつらの種類が多すぎること。
金額も安いもので二万円ぐらいのものから八十万円以上もするものまでありますし、装着方法も金具式のものや 両面テープ式、ピン止め式、編み込み式や接着剤で止めるものまで多数あるのです。
そして、この数あるかつらの中から自分に合ったものを探さなくてはなりません。
私にとっては気の遠くなるような話でした。
それに、例えかつらを作ったとしても、毎日ずれないだろうかと心配していないといけないかもしれないし、かつらを付けることで頭が蒸れてしまい、頭皮に悪影響なのではないかと不安になりました。
それに、多くのかつらは人工毛なので伸びることはないですし、ヘアスタイルも自由自在に変えることはできません。
かつらを付け続けるとして、それは自然さに欠けるのではないだろうか?
考え出したらキリがないほど不安でいっぱいになっていってしまったのです。
かつらは確かに間違いなく薄くなった部分を隠せるので、薄毛であるという悩みをすぐに解決してくれると思います。
しかし、隠すだけの効果ならあると言えるのでしょうが、果たしてそれで根本的な問題解決になるのでしょうか?
「周囲にかつらとわからないか?」が本当に不安だった
まだ、自分が薄毛で悩んでいない頃の経験ですが、電車に乗っているときにドア側に立っていたある会社員が明らかにかつらを付けているのがわかる、という状況がありました。
なんだか地毛の色は黒いのに頭頂部だけ少し茶色がかっていて妙にツヤツヤしているのです。
周りを見ると、女子高校生の二人組が彼を見て何やらヒソヒソと笑っています。
当時の私も、正直「かつら付けてまでハゲを隠すなんてみっともないなぁ。」と内心では彼をバカにしていたのを覚えています。
やはり、本人がよくても周りから見たら不自然なのでしょうか。
そして、かつらを作ると決めた時、当時のことを思い出してしまって、自分も周りからすぐにかつらとばれて、今よりも余計にバカにされるのではないだろうかと不安になってしまったのです。
ゆくゆくはかつらを外して自身の髪の毛を増やす方向で考えてはいるものの、ただでさえ薄毛を気にするようになってから人付き合いがうまくいかず、就職活動中の面接でも自分に自信がなくなってしまっているのに、かつらを作ることで今以上につらくなってしまうなら、いっそのこと思い切って坊主頭にしてしまった方が楽なのではないか?とも思うようになりました。
このように、最終的にかつらを作るようになるまでに沢山の不安が私にはあったのです。
とにかく、就職活動の時期までに薄毛を誤魔化せるようにしておきたい。
でも、周りにはかつらを付けていることがバレてほしくない。
私はこの思いでいっぱいでした。