男性かつら体験談
20代から薄毛に悩み、消極的な自分を変えるために部分かつらを着用。その結果は・・・?ランサーさん(30代男性)

かつらにして良かったこと、良くなかったこと
私は20代前半からおでこのあたりと頭頂部の方が薄くなり始めました。
ですから、学生時代はずっと帽子をかぶって誤魔化していました。
飲み会の席でも友人から薄毛のことで笑われることも多かったので、本気で何とかしないといけないなぁとは思っていましたが、学生の身分で植毛やかつらはまだやりたくないというのが本音でした。
特にかつらに対しての当初のイメージは、お笑い番組で使われるような不自然なものだったり、電車で以前に偶然見かけた人の髪色が地毛と合っておらずあまりにもかつらだとバレバレで不自然なものであるという印象しかなかったのです。
なので、学生時代はずっとテレビの特番で観た生活習慣の改善やトニックシャンプーでの頭皮環境の改善という自分でできる範囲のことで薄毛対策をしてきました。
でも実際は、これだけでは特に効果はなかっったように思います。
かつらなら、誰でもすぐ自然なヘアスタイルになれる
そして就職活動の時に、薄毛であることが原因で自分に自信が持てず、面接がうまくいかなくて内定がもらえないというつらい経験をしたため、一年の就職浪人の間に、次の面接の時には自分に自信を持って臨めるようと思い切ってかつらを作ることにしたのです。
かつらを選択した理由は色々とあります。
まず、価格や次の面接に間に合わせるための即効性などを考えると、どうしても植毛よりかはかつらの方が安く、早くできます。
また、発毛には個人差はあっても、かつらにはありません。かつらなら誰でもすぐに自然なヘアスタイルになれるのです。
それに、色々とインターネットでかつらメーカーについて調べましたが、本当に沢山のメーカーがありました。
値段も安いのから100万円ぐらいするものまで様々ですし、装着方法も編み込み式やテープ式など数種類ありました。
髪の質や髪の色も自由に選ぶこともできますし、各社ホームページの写真を見てると、最初に思っていたかつらのイメージとは違い本当に自然に髪が生えているかのようなかつらがたくさんあったのです。
自分に合うかつらを探すのに苦労するほどです。
結局、私は、母と一緒に見つけたかつらメーカーに相談に行くことにしました。
相談の際に担当者の方が実際に装着しているものと同じかつらの見本を着けさせてもらいました。
今にして思えば、この出会いが私の人生を大きく変えたのです。
人生をかえてくれたかつら
かつらを付けた自分を鏡で見ると、本当に冗談ではなく地肌から髪が生えているように見えました。
正直なところ、「本当にこれがかつらなのか!?」という感じでした。
これなら以前の薄毛頭の私を知らない人には絶対にわからないだろうという確信を持ちました。
型を取ってもらい見積りを聞くと、私の場合は部分的なものなので18万円弱ぐらいで作れるとのことでしたので、早速作ってもううことにしました。
そして数週間後に出来上がった自分専用のかつらを実際に付けて生活しはじめてみると、最初こそ恥ずかしさと周りにバレやしないかという不安で緊張しながら街を歩いていましたが、慣れてくると特にわずらわしさはないというのも知りました。
私のかつらは接着テープで固定しているので水に濡れても大丈夫ですし、風にも負けません。
また、とても通気性の良いかつらなのでドライヤーの風も気持ちよく、手ぐしで簡単にヘアセットができてしまうので以前の薄毛になる前と同じような生活を送ることができるのです。
かつらにして良かったことは?
そして何よりも、外出する機会が増えたことが一番かつらにして良かったと思うところでした。
薄毛の時は自分に自信がないせいか、人に対して消極的になってしまうことが多かったのですが、かつらをつけるようになってからは、洋服を買いに行っても積極的に店員さんに声をかけるようになりました。
かつらを付けることによって自信を取り戻した私は、一番の目的だった就職面接も無事に成功したのです。
そして今でもかつらを付けて同じ会社で働いています。
かつらにして困ったことも少し・・・
しかし、かつらにして困ったこともありました。
それは、以前の私を知る人と連絡を取りづらいことです。
実際、私は髪が薄くなり始めた大学時代の同窓会には出席していません。
学生時代に飲み会の席で薄毛のことをネタに笑われていたので、いきなり髪が増えて行ったら余計に笑われてしまうのではないかと不安でなかなか会いに行けないのです。
一人だけ友人にはかつらのことを打ち明けましたが、やはり同世代の友人にかつらのことを打ち明けるのは勇気がいりました。
”かつら”を選択したことを後悔していない!
しかし、例え同窓会に行けなくても、私はかつらを選択したことを後悔していません。
この、かつらを付けるという行為が私の人生を変えたということは確かなことなのです。
少なくとも消極的で引っ込み思案な自分とはおさらばできました。
あきらめていたおしゃれだってちゃんとキマるようになりました。
就職面接にも成功し、仕事に対し積極的に取り組むことができるようになりました。
今振り返ってみると、なぜもっと早くかつらを作らなかったのだろうと思います。
薄くなってきたときに早く作っておけば、友人から笑われることもなかったし、もっと楽しい学生生活を送れていたのかもしれないのに、とも思います。
今薄毛で悩んでいる人に対して言いたいことは、「悩んでいるばかりでは何も変わりません」ということです。
できるだけ早い段階で実物のかつらに触れ、ぜひ新たな一歩を踏み出してください。