男性かつら体験談
20代から薄毛に悩み、消極的な自分を変えるために部分かつらを着用。その結果は・・・?ランサーさん(30代男性)

かつらを初めて付けたとき、どう思った?
私が初めてかつらを付けたのは24歳の時です。
薄毛であることが原因で消極的になってしまい、就職活動にも失敗して自分に自信が持てなくなっていた時期でした。
そのため、自分に自信を取り戻す、という思いから思い切ってかつらを付けることを決心したのですが、そのかつらを作るまでに様々な不安がありました。
かつらについての不安とは?
一つは費用の面です。
かつらは安いもので通販ショップで2万円ぐらいから販売されています。
しかし、そういったものは毛の質も悪く、髪色も真っ黒か茶色といったように極端なものしかなく、とても付けていて自然とは言えない物ばかりでした。
きっと、これを付けて人前に出れば10人が10人とも私がかつらを付けていることに気が付くでしょう。
これでは、かつらを付けている意味がありません。
また、高いもので大手のメーカー品ですと約100万円ぐらいするものまでありました。
こちらは実物は見ていませんが、調べる限りでは、分け目やつむじ部分に人工皮膚素材を使用することで自然な感じを出していたり、髪色や白髪の具合など人それぞれに合ったスタイリングができるというものでした。
このように、より自然な髪形を作るためには結構な金額がかかってしまいます。
できれば、周りの人にかつらを付けていることがバレてほしくないので、なるべく品質の良いかつらを選びたいのですが、就職浪人中であるため、自分の貯金だけでは賄うことができないということに気づいたのです。
結局、正直に両親に話して足りない部分の費用を借りることにしました。
両親に相談するときはとても勇気がいりました。
まだ若いのにかつらなんて、と思われるかもしれませんし、何より高い買い物なので何かしら文句を言われるかと思っていたのです。
しかし、実際に話してみると私の父親も若い頃から髪が薄いことに悩んでいたようで、思っていたよりもかつらを購入することに対して理解を得ることができたのです。
こうして費用の面は両親の理解のもと、クリアすることができました。
”かつら”が想像以上に自然なことに驚く
しかし、かつらに対しての不安はまだ残っています。
それは、周りの人にかつらを付けているとバレないか、ということです。
薄毛であることを隠すためにかつらを付けるのに、周りに簡単にバレてしまっては意味がありません。
確かに高いかつらはより自然に薄毛を誤魔化せるのかもしれませんが、私が100万円を出せるわけもなく、20万円の予算内でより自分に合うかつらを探さなくてはならなかったのです。
そうなると、通販ショップでは実際に試すことができないので、最終的に私はメーカーに相談に行くことにしたのです。
私はホームページで見て他の会社よりも情報量が多く、なんとなく見ていてピンとくるものがあったメーカーに行きました。
正直、かつらメーカーに相談に行くと、しつこい営業で無理矢理買わされそうなイメージがあったので怖かったのですが、相談に行ってみるとホームページで見た通り、担当の方がとても気さくで話しやすく、店の雰囲気も明るくてよかったです。
またかつらの料金についても詳しく説明をしてくれて、私の予算で作れるかつらの見本をいくつか見せていただきました。
実際に実物を手に取ってみると、思っていたよりも毛が柔らかくてびっくりしました。そして何よりも驚いたのが、1時間以上向かい合って話していた担当者の方がかつらを付けていたことです。
それに全く気が付かなかったのです。
話しの途中でかつらを付けていることを知らされたのですが、間近で見ても生え際など自然でかつらであることが分からないのです。
私も、「これなら!」と思いちょうど私の髪色に近い見本があったので、早速試着をさせてもらいました。
まるで髪が生えたかのような感覚!
初めてかつらを付けた自分を鏡で見ると、まるで本当に髪が生えたかのように錯覚するほどでした。
担当者の方がもう一枚の鏡で後ろや上からも合わせ鏡で見せてくれたので確認すると、生え際などまるで自分のためにあつらえたかのような地肌の透け感で、通気性も良く、試しにドライヤーの風を上から当ててもらうとちゃんと地肌に風が当たるのです。
しかし一番私が驚いたのはその軽さです。
実際に鏡を見て髪があるのを見なければ、かつらを付けていることが分からないくらい物凄く軽いのです。
まさしく、髪が生えたという表現がぴったり合うほどでした。私は思わず、これを付けて面接に挑む自分を想像してしまいました。
想像の中の私は、薄毛を気にして消極的であった頃とは違い、堂々と面接官に自分をアピールしているのです。
とても気分が良くなり、なるべく早く作ってもらえるようにその日のうちに購入をしてしまいました。
気になっていた費用についても、その日に付けた見本に数本白髪を混ぜるぐらいで、ちょうど私に合うかつらになるとのことで、オーダーメイドという形で思っていたよりも安くかつらを作ることができました。
また、装着方法についても、金具式ではなく、何回か繰り返し使えるかつら専用の両面テープを選びました。
これなら、費用も抑えられますし、かつらの前後に貼るるだけで簡単にしっかりと装着できるので、例え強風が吹いても安心感があると思ったからです。
出来上がりに数週間かかりましたが、待っている間も楽しく、なぜ、もっと早くにかつらを作らなかったのだろう?
もったいないことをしたなぁ、などと思いながら、早くかつらを付けて外出がしたくてうずうずしていました。
私はかつらをつけることで、やっと自分らしく生きていけるのではと思うようになったのです。