かつらを使うときに一番気になることは、「かつらとばれないか?」「かつらと気づかれないか?」と言う事ですよね。ですが、そもそも、人は他人の頭にそこまで興味がなく気にしていないものです。日本のかつら人口は100万人ともいわれており、日本人の約120人に一人がかつらを使用しています。でも、街を見回してもそんなに多くの人がかつらを使っているようには思えませんよね。それは、かつらユーザーの多くは、とても上手にかつらを着けている為、周りの人にかつらだという事が気づかれてないのです。
その一方で、「かつらかな?」と疑われてしまう人もいます。その方たちがとっても目立っているのだと思います。では、なぜ、そういった方がカツラと疑われているのかというと、かつらを自然に見せるポイントを知らないからです。かつらは、ちょっとした工夫やテクニックで「かつらとばれない」「かつらと気づかれない」ようにできるのです。
かつらがバレないようにするポイント
これまで20年以上、数多くのかつらユーザーさんの相談や商品開発をしてきたからこそ知りえた「かつらと分からないようにするポイント」を皆様に伝授していきたいと思います。一緒に「かつらと分からないように!」を研究して解消しましょう。
1. かつらの髪色は真っ黒になってませんか?

髪の毛が墨汁のように真っ黒な髪色をしている人を見ていてなにかおかしいなと感じたことはありませんか? 人間の髪の毛は、同一人物の毛でも1色ではなく、微妙に違う色が混じっているからです。
年を重ねると白髪も増え、白髪を黒く染められる方も多くいらっしゃいます。白髪染めを重ねるたびに黒く黒く染まっていき、全体がドスンと真っ黒になってしまっているため、違和感を感じてしまうのだと思います。かつらも一緒です。
あまりにも黒々としたかつらだと他者に違和感を与えてしまいます。しかもある程度年齢が行っているのに、白髪が全くなく、全体が真っ黒という場合はなにかおかしいと疑われる可能性があります。年齢に合わない黒髪は、他人からみるとなにかおかしいなと感じるものなのです。
さらに、ご自身の自毛の色と黒々としたかつらの髪色がかみあわないとき、余計に違和感を醸しだしてしまうのです。
髪色をミスマッチしてしまうと「かつらなのでは?」と他人から思われてしまう原因にもなってしまいます。染めなおしでドスンとした黒い髪色としないようにした方がいいですよ。もともと人間の髪の毛は、同一人物の毛でも1色ではなく、微妙に違う色が混じっています。かつらの髪も、少しだけ違う髪色を混ぜて作ったら自然に見えて良いと思います。
Point
かつらの髪の毛は黒々ならないように明るめの黒の髪を混ぜましょう♪
2. かつらと自毛の間に地肌が見えてませんか?

実は、かつらを新調される理由で結構多いのは、かつらのサイズが合わなくなったというものです。残念ながら薄毛や脱毛エリアが大きくなって、現在のかつらでは、カバーしきれなくなってしまったというケースです。かつらのサイズは修理で変更することはできません。しかし、薄毛のエリアは拡大してくることがあります。そして、かつらの範囲を追い越してしまうこともあるのです。
今まで使っていたカツラが合わなくなってきたな、と思ったら、放置しないようにしましょう。速やかにカツラを新調した方がよいとおもいます。その理由を今からお話しします。
数年前になりますが、電車で出会ったサラリーマン風の男性に、目を奪われてしまったことがありました。なぜか違和感があり、自然と目が追ってしまったのです(もちろん、失礼とならないよう、後方からそれとなく見るようにしました)。
遠くから見ると、髪と髪の間に肌色の横のラインがスッと走っています。何かなと、私は近づいて見ました。それは、かつらと自毛の間に隙間ができて、地肌が見えていたのです。「ちょっとおかしいかな」ではなく、明らかにおかしく感じ、なにより不自然に見えました。
こうなると、なんの為にカツラをつけているのか、意味がなくなってしまいます。ほんの少し位の差なら、かつらの毛を長めにして自毛との境目をカバーすることもできますが、それも限度があります。こんなことにならないように、小さくなってきたな・・っと思ったら、そろそろ次のカツラをオーダーしましょう。かつらの毛と自毛の境は、自然に見せる重要ポイントです。そこから地肌が見えてしまっては、全ての努力が水の泡になってしまいます。
私は、このサラリーマン風の男性に、声をかけるべきかどうか本当に迷いましたが、やめました。見ず知らずの人、しかもかつら会社の人に言われては、素直に真意を受け取っていただけない、と思いましたので。でも、それが良かったかどうかわかりません。なぜなら、恐らく他の人からも、それと判ってしまうと思うのです。そう思うと、心が痛みます。それなら、私が指摘して差し上げた方が良かったのか、今でも思い出すと考えてしまいます。
Point
自毛とかつらの毛をうまくなじませてスタイリングを!地肌が見えるのはNGです。
3. つむじは適切な位置にありますか?

頭のつむじの場所って、自分ではあまり気にしませんよね。そう、別にどうでもいいことです。しかし、目の前につむじを見せられると、なぜか、じ~っと見入ってしまいませんか?例えば、バスに乗って前の座席に座った男性の後頭部につむじがくっきり見えたとしたら。座っている私の目の前に、いきなりつむじの渦が現れたので、その渦巻きに吸い込まれるように見入ってしまいました。もしかしたら、私がかつら会社のスタッフだからかも知れませんが、すぐに頭に目が行ってしまうのです。
その男性はかつらではなかったのですが、もしかつらだったら、そんな間近でじっく観察されたら、いくら自然なつむじでも嫌ですよね? 不必要な注目を浴びないように、かつらのつむじは天頂部に作ったほうが安心です。
日本人のつむじは、割と後頭部よりにある場合が多いですが、実はかつらのつむじは天頂部にあった方がスタイルが作り易いのです。人によっては2個3個とつむじを持っている方もいらっしゃるようですが、1個で十分です。
特に、街で見かける女性のヘアスタイルで、つむじを消した(髪で隠す)スタイリングが多いのは、その方がスタイルが綺麗に決まるからなんです。かつらを作る場合も、実際の自分のつむじの位置にこだわらず、ヘアスタイルが決まり易い、ベストな位置をスタイリストさんと相談して決めて下さい。
Point
かつらのつむじの位置は、実際のつむじ位置と同じでなくともイイ! それよりも、スタイルが作りやすい位置の方がベター
4. かつらの毛がフッサフサとはなってませんか?

この前、テレビのニュース番組で50歳前半くらいの男性がインタビューされていました。髪の毛がとてもフッサフサしています。年齢に合わず、フサフサの方は、まれにいらっしゃいます。ただ、この方の場合は、様子が違いました。こめかみから下は毛がとても薄いので、フサフサの部分との差がくっきり分かります。
このアンバランス感が、不自然な印象となって人目を引いてしまいます。そして「かつらかな?」と思われてしまう所以です。傍目からはとても不自然に映ります。若々しく見えるフサフサ頭。憧れますが、自毛とのバランスをとって適切な毛量にするのが、素敵に着こなすポイントです。
Point
いくら毛があったほうがいいといっても、程度が肝心。自然に見えるようホドホドにしましょう。
5. かつらと自毛との境目が一直線になってませんか?

ある朝、電車のホームで、自毛とカツラの境目が線を描いたように一直線に分かれている方に遭遇しました。朝の清々しい太陽の光に照らされ、ラインが際立っていました。スウーっと一直線。美しいほど本当にまっすぐです。製品のカットが悪いのは明らかで、なぜそんな乱暴な切り方になったのか理解に苦しみました。
自毛と自然に馴染むようにする為、かつらのカットは重要なポイントです。馴染ませるようするために、部分かつらは独特の切り方が必要なのです。技術を要しますので、自分でカットするようなことは避けた方が良いです。あの朝の男性は、自分で切ったのでしょうか?それともヘタな美容師に当たってしまったのでしょうか?気の毒で仕方ありません。
カットだけではなく、もちろんご自身でのセットも重要です。自毛とカツラの毛がよく馴染むように、仕上げは手櫛で粗く梳いて、なじませましょう。指を大きく開いて熊手状にして、自毛との境目に入れ、左右に振りながら手櫛を入れ、馴染ませます。特に後ろは自分では見えませんが、他人からはとってもよく見える箇所です。合わせ鏡を使ったり、家族にチェックしてもらったり、見え難い箇所はスマホで写したりして、馴染み具合をチェックして下さい。
Point
境目が目立たないよう、自毛とかつらの毛をうまくなじませる。ご自身でいつも気配りをしましょう。
6. 自毛が伸びすぎてかつらと合わなくなってしまってませんか?

私の家の近所に、とっても評判のいい病院があります。そこのお医者さんは、嫌な顔せず朝早くから時には夜の突然の訪問でも診てくれると、近隣ではすごく好評で有名です。しかし、この先生、もうひとつ別の評判が立っています。かつらだというのです。
ある朝、私が、病院の前を通りかかると、この先生が玄関先に立っていらっしゃいました。見てすぐなるほどと思ったのです。ここまで判りやすければ、噂にもなるなと思いました。自毛がとても長く伸びているのに、その上のカツラの毛は短いのです。いわゆるカツラがのっているいる状態で、全く自毛と合ってないのです。自毛と合わせようとしているとは全く思えない状態で、ただただ、無造作にチョコンとのせているだけなのです。
この病院は、患者さんがいつもいっぱいで行列状態なのに、お医者さんはこの先生一人です。だから、髪を切りに行く時間がないのだろうなとは想像できます。地域の皆の健康を考え、ご自身のことを犠牲にする姿は本当に立派ですし、尊敬します。しかし、要らぬ評判はもったいないと思います。
Point
カツラの毛は伸びないが、自毛は伸びる。定期的に自毛をカットして、かつらときちんと合わせましょう。
7. かつらの髪の色と自毛の髪の色が違ってませんか?
「1.かつらの髪色は真っ黒にならないように注意」でお伝えしたように、自然なかつらを作るには、自分の髪と合った毛色を選ぶことが重要です。この最初の毛色選びと同じくらい大切なのが、「自分の髪とかつらの髪の色が合っているか、定期的にチェックすること」です。
「自分の髪の色と合せて作ったかつらなのに、なぜチェックの必要が?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は、人毛かつらは使っていく中で色あせして、毛の色が明るく(茶色く)なってくるのです。色あせしたかつらを使うと、「頭の上部のかつらの毛は明るい茶色なのに、下部の自毛は暗い色」といった2段の層になってしまいます。
こうなると、他の人から見たときに、かつらと自毛の境目がわかりやすくなってしまうのです。退色した人毛かつらの毛は、染色することで元の暗い毛色に戻すことができます。目安として、半年~1年くらいで染め直しをされると、色の違いが目立ちにくいです。
また、「日焼け」もかつらの毛の退色の原因の一つです。日光をたくさん浴びると顔や腕が日焼けするように、人毛かつらの毛も日焼けします。よく外に出られる方は、かつらの毛が退色する周期も早い傾向があります。より一層、毛色に注意して頂くと良いでしょう。
とはいえ、家の中では、なかなか色の違いが判り難いかもしれません。そんなときは、明るい電気の下や、天気の良い日の外で鏡を見てチェックしてみて下さい。かつらの毛と自毛の色の違いが分かりやすくなると思います。
Point
かつらの髪が退色したら定期的に染め直しましょう!
8. かつらと自毛の白髪の量が違いすぎていませんか?

かつらの毛色と同様に、白髪の量もしっかりこだわりたいポイントです。かつらには、白髪を入れて作ることができます。「自毛には白髪が多いのに、かつらは黒い毛だけ」といったことにならないように、自毛に合った白髪の量で作ると、自然に仕上がります。
また、白髪の量が場所によって多い、少ないの具合も、お客様によって様々です。そのため「生え際から1cmの範囲は白髪の量を30%、他の部分は15%入れる」など、一つのかつらの中で部分ごとに白髪の
量を変えて作成できるとベストです。
中には、「自毛に白髪はあるけど、黒髪の若々しいイメージが好き」という方もいらっしゃいますよね。こういった場合は、黒髪のかつらに合うように、定期的に自毛の白髪染めをしましょう。
「こまめに白髪染めをするのは大変そう」「アレルギーがあるから自毛の毛染めは避けたい」という方には、グラデーションで白髪を入れる方法がおすすめです。かつらの白髪を全体に入れるのではなく、自毛とかつらの毛が混ざる部分にかけて少しずつ増やして作ります。白髪が均一に入っているかつらより若い印象で、自毛との馴染みも良く自然な仕上がりになります。ご希望の仕上がりイメージと自毛の白髪のバランスを見ながら、ぴったりのかつらを選びましょう。
Point
自毛の白髪量に合わせてかつらを作りましょう。
9. 自毛は癖毛なのにかつらはストレートヘアとなってませんか?

髪の癖の強さも、人によって幅広いものです。癖の少ないストレートに近い方もいらっしゃれば、緩いうねりのある方、くりくりとした強い癖がある方もおられます。こういった癖の具合も、自毛とかつらで合わせたいポイントです。例えば「かつらの髪の毛はストレートで、自毛は癖毛」となると、髪の質感が途中で変わってしまいます。そのような状態は、かつらと自毛の境目がわかりやすくなるため、避けたいものです。
この場合は、2通りの方法があります。ひとつめは、かつらの毛が人毛ならば、自毛に合わせてかつらにパーマをかける方法です。バランスがとれて、自然な仕上がりになります。更に、パーマをかけることで、かつらのスタイリングがしやすくなるというメリットもあります。
ふたつめは、頭部全体(揉み上げから襟足部分まで)をカバーできる「全かつら」を使う方法です。全かつらで自毛ごとすっぽりとカバーしてしまえば、髪の癖や質感の違いによる境目がわからなくなります。このとき、自毛が長かったり、多かったりすると収まりが悪くなることがあります。全かつらを使う場合は、自毛はできるだけスッキリ整えて頂くことをおすすめします。自毛の癖が強めの方は、このようにパーマを活用したり、使うかつらの種類を検討すると良いでしょう。
Point
髪のカール具合は、かつらと自毛で統一しましょう。
10. 生え際をさらしてませんか?

オールバックは、昔から定番のヘアスタイルの一つです。しかし、かつらでオールバックにするとなると、ちょっと工夫が必要になってきます。かつらにとって、額、こめかみ、揉み上げなどの生え際が、自然さを出すのが一番難しい箇所なのです。
前頭部をカバーするタイプのかつらの場合は、あまり生え際を目立たせると、その分、自然に見せる難易度が高くなります。今は生え際を自然に見せるタイプの製品もありますが、それでもピッチリと額を撫で付けるのではなく、フワッと立ち上がらせながら後ろに流すスタイルが自然でオススメです。額にパラッと前髪が少し落ちた程度にすると、更に自然度がアップします。
鏡の前で自然に見える加減を研究してみると良いでしょう。また、装着した時に、額から急にたくさんの毛が生えているように見えるかつらは、避けて頂くと安心です。人の髪は、生え際の先端の方は毛がまばらで、奥(頭頂部側)に向かってだんだん濃くなるように生えているものです。かつらの場合も、先端から少しずつ毛量が増え、グラデーションになっていると自然です。
Point
額を出すヘアスタイルは、生え際を軽くぼかすくらいが丁度良いです。
11. 揉み上げが不自然になってませんか?
揉み上げの自毛の状態によって、最適なかつらの形状も違ってきます。揉み上げに自毛がある方は、そのまま自毛を活かし、前頭部や頭頂部、後頭部のみをカバーする形のかつらを使います。こういった頭を部分的にカバーするかつらのことを、ウィズでは「部分かつら」と呼んでいます。
揉み上げに自毛が無い場合は、かつらで揉み上げを作ります。「9.髪の癖は、かつらと自毛で統一する」でご紹介した「全かつら」の他、部分かつらでも揉み上げまでカバーするタイプのものがあります。
揉み上げをかつらで作る場合は、揉み上げ部分のベースネットがめくれない様に注意が必要です。ベースネットとは、かつらの髪が植わっている生地のことです。
一般的に、かつらの揉み上げには銅線(フェイスラインに沿ってベースネットをフィットさせるための金属)が入っていて、めくれない様に配慮されているものがほとんどです。ただ、骨格や自毛の残り具合によっては、どうしても揉み上げが浮きやすいことがあります。
特に、暑くて汗をかいている時、忙しく動きまわっている時は髪の乱れに気付きにくいです。いつもよりこまめに鏡をみて、揉み上げのチェックをしましょう。また、普段から揉み上げが浮きやすいかな、と感じる方は、両面テープでしっかり留めておくなどして、安全策を講じておく事をお薦めします。
Point
揉み上げ部分は鏡でこまめにチェックしましょう。
12. かつらの毛量は年齢相応になっていますか?

歳とともに、人間、老化してきます。シワ、シミ、タルミ。。。 嫌なものです。同じように、つやつやとして張りのあった毛も、年齢と共に艶が落ち、少しずつ弱々しくなってゆきくものです。身体全体が、年相応にバランスよく年を重ねてゆくのです。まあ、自然の摂理なので仕方ありません。
たまに、そんな年齢を重ねた顔の上に、年齢に似合わないボリュームのかつらを使用している方がいます。同年代の人は、それなりに薄くなり白髪も混じりってきているのに、一人だけでフサフサ・ツヤツヤ・クログロという風に。それではかえって、目立ってしまいますよね。
長年のカツラ愛用者で、ずっと同じ毛量で作り続けている内に、実年齢に合わなくなっていたという場合が結構あります。かつら作り直し時に、前と大きな変化があって周囲の人に気づかれては困るということで、実際、何十年も同じヘアスタイルをされている方が、結構いらっしゃいます。
白髪も入れず毛量も若いときのままというのでは、顔と頭があっていないので、本当はおかしいと思います。年齢相応の髪型にするということは、自然なかつらの条件の一つです。同年代の俳優さんや有名人、または身近な人を観察して、年齢にあったほど良い毛の量を研究してみましょう。
Point
自然なかつらが欲しければ、年齢相応のものをオーダーしましょう。誰だって、歳はとるのです。
13. かつらにかつらが必要というような状態ではないですか?

かつらは消耗品です。使っているうちに、かつらの毛が引っ張られて毛が抜けることもありますし、接合部分がほつれたり、コーティングしている部分が劣化したりします。その際に、カツラの毛が脱毛してくる場合もあるのです。早いうちに増毛やコーティング部分などの補修をすれば良いのですが、中にはそのまま使い続け、どんどんかつらの脱毛が進んでかつらのベースが丸見えになってしまっている場合があります。
かつらから毛が抜けて、コーティングや生地部分がむき出しになってしまっているのを、目立たないようにと黒マジックで塗ったりする方もいらっしゃいます。脱毛部分を隠す為に分け目を変えて残った毛をバーコード状態にしてかつらの抜け毛を隠そうとされた方もいらっしゃいました。ひどい場合は、そのままベース生地をさらしたままになっておられる方もおられました。
これでは、何の為のかつらかわかりませんよね。かつらの上に、もう一つかつらが必要な状態になっています。せっかくのカツラなんですから、適切な時期に修理に出して本来の形で、かっこよく着こなしたいものです。ベース生地の部分が劣化してほつれたり、かつらからの抜け毛がひどかったり、2〜3年して毛に力が無く毛質が明らかにわるくなってきたらかつらの寿命です。修理しても、もとには戻らないこともあります。修理は修理であり、新品とはならないのです。そんなときは、買い替えの時期と考えましょう。
Point
かつらは、ちゃんとしたものをかっこよくかぶって、初めて意味があります。修理や買い替えにも時間が必要なので、早めに対処を考えましょう。
14.毛先がちりちりになってませんか?

人工毛のかつらでは、毛先からチリチリと縮れてくる「ピーリング」という現象がおこることが多々あります。
人工毛は化学繊維なので静電気に弱く、毛が縮れる原因になります。髪をとく時に引っ張られて、伸びた繊維が元に戻ろうとした際にうまく戻ることができない。そういうことを繰り返すうちに縮れてしまうのです。自然の髪には起こらない現象です。
人工毛ではこれを放っておくと不自然に見えます。ほんの少しなら、毛先をカットすれば大丈夫ですが、全体に縮れてくるようなら、買い替えの時期です。
Point
人工毛のデメリットの一つは縮れ。毛先の縮れは不自然なので、毛先をカットしたりして取り除きましょう。
15.装着位置は大丈夫ですか?

額の広さは、年齢を重ねるうちに広くなっていくのが自然です。長年かつらを利用されている方で、生え際でのかつらの装着位置が何年立っても20代のままという方がいらっしゃいました。長年その位置でつけているので本人としては落ち着くのだそうですが、年齢から考えるともう少し額を広く取った方が自然に見えます。
逆に20代など年齢が若い方なら、ある程度額が狭い方が自然です。額が広過ぎると、せっかくかつらをつけても、実年齢よりも老けて見られてしまいます。装着位置は年齢に合っているか、今一歩、鏡を見ながら考えてみてください。
また、新しくかつらをオーダーした時は、スタイリストさんと相談して装着位置が決まったら、「眉毛から指4本分の位置」などと覚え易い方法で記憶して、毎回その位置で装着するようにしましょう。正しい装着位置でないと、ピンなどの留め位置がずれたり、脱毛部分をカバーできなくなる場合があります。
また、他人から見ても何だか変てこな髪型と思われる恐れもあります。なんとなくつけていると知らず知らずに癖がでて、装着位置がずれてきたりするものです。納品時にスタイリストさんと丁度良い付け位置を再確認し、できれば写真などとっておくと朝の装着時の参考になります。また、御家族など自分以外の人に定期的にチェックしてもらい、位置を確認してもいいのではないかと思います。
Point
かつらの付け位置は、適正な場所に。いくらカツラ自体が良くても、付ける位置で台無しになります。
16. 襟足部分が浮いていませんか?

全頭タイプのかつらで注意が必要なのが襟足です。ロングヘアーの場合は、髪で隠れてしまうので心配ないのですが、男性の短髪の場合は、揉み上げ同様、浮いたり、めくれない様に注意しましょう。
先日、郵便局の窓口で見かけたのですが、全頭かつらを装着している方がいらっしゃいました。なぜかつらとわかったかといいますと、襟足が浮いていて、襟足のところにかつらの下から自毛が見えていたのです。髪が2段階になっていて、なんとも奇妙に映りました。
見上げた際、または首を前に曲げて下を見た際等に、かつらの襟足はめくれ易いので、注意しましょう。少し襟足を短くカットしてもいいかもしれません。また、髪をシャンプーして乾かすときに、襟足を抑え気味にセットするといいでしょう。
頭頂部は薄くかつらが必要な状態でも、側頭部から後頭部には毛量がかなりあるというような方は結構いらっしゃいます。小まめに自毛の襟足部分はカットして、後ろ部分をかつらの襟足だけにするというようにするといいと思います。めくれ易い場合は、カツラを次につくるときには、全頭タイプのかつらでも後ろ側のサイズは小さくして作製し、自毛を見せるようにするとかの改善してもいいかもしれません。襟足部分が自然に見せるにはどうしたらよいのか、いずれにしても美容師さんと相談してみてください。
Point
全かつらでショートヘアの場合、襟足が浮かないように気をつけましょう。
17. かつらの髪が異様に光っていませんか?

つやつや、ツルツル、変に光っている。若い女性ならともかく、中年男性なのに髪にあまりに美しすぎるツヤがあったとしても、周囲の人から褒められないと思います。褒められないどころか、なにかがおかしいと思われてしまうかもしれません。
このテカリは人工毛によく見られる現象です。 人工毛の黒光りは、自然からほど遠いです。人工毛というのは化学繊維ですから、表面が滑らかなんですね。それで、光りを綺麗に反射して不自然につやつやと光るわけです。人間の毛はキューティクルがうろこのように覆っていて、光が乱反射するので、 どんなに綺麗な髪の方でも、人工毛のようには光りません。
知り合いの男性で、黒くてつやつや光った、「いかにも人工の毛です」とう方がいらっしゃいます。知り合いには知り合いで、おかしいとは言いにくいものです。私がかつら屋さんと知っているこの彼との共通の知人(複数)は、早く彼に指摘してと私に言ってきます。私は言うべきでしょうか? やはり、自然さから言えば人毛の方が優っているようです。
Point
人工毛はあくまで人工で、本物の毛ではありません。限界があると思います。自然さを求めるなら、人毛だと感じます。
18. ツーブロックスタイルになってませんか?

ちょっと前に流行ったスタイルに、ツーブロックスタイルというのがあります。長めの髪で、サイドおよびバックを刈り上げたところを覆うようなスタイルです。頭の横の部分、耳から上に向かってバリカンで刈上げ、頭の上の部分の髪は耳まで伸ばしておき、刈上げた短い髪の上からかぶせるのです。
かつらの方で、これに似たスタイルになっておられる方を時々みかけます。かつらで覆われていない自毛の部分を散髪で切りすぎて、もしくは、自毛の部分が薄くなりすぎていて、髪の毛が長い部分と短い部分の2つのブロックにきっかり分かれているのです。かつらの毛密度と違いがありすぎで、ばればれです。
かつら作成時に、自毛のもみあげからこめかみまでの部分が既に薄くなっていたら、カツラの形や髪型もよくかつら屋さんの担当者と話し合って、そこをカバーするものをオーダーして下さい。また、定期的な自毛のヘアカット時にも理容室の担当者には、かつらを使用している旨を話して切り過ぎないよう注意してもらってください。
Point
「短く切ったなら、3ヶ月分ヘアカット代が浮かせられる!」などは考えずに、まめにカットに行きましょう。
19. かつらの襟足がハネていませんか?
ひよこのしっぽのようにピョっとはねている方がいます。多分、かつらをタンスやテーブルにポンと置いて保管されて、型がついたのではないかと思います。平面なところにかつらを置いていると、端っこの方は曲がってしまいます。そのままかぶってしまい、鏡でチェックできない後ろの方が、はねたまま一日中過ごしてしまうということが起こり得るのです。
子供が寝癖でピヨっとはねているのはカワイイです。しかし、自毛との境目がはねているカツラの大人はカワイクナイです。保管方法をチェックしてみてくださいね。
Point
かつらは、形を整えるため、なるべくカツラ置き台で保管しましょう。また、見えない後姿も、たまにはあわせ鏡でチェックしてみましょう。
20. ありえない髪型になってませんか?

たまに変わった髪型をした人をみかけます。思わず見てしまい、目が離せないことがあります。例えば、9:1の髪型をされている方。薄さを気にしているのか、サイドの髪を伸ばして、よいしょっと端から端までもってきている方を遠目で見たことがあります。
そして、このような方がカツラにするという場合、今までしていた髪から変化してしまうと目立つので、同じスタイルでカツラを作ってと要望されることがあります。やめた方がいいように思います。
不用意に注目を集めるような髪型を、わざわざカツラでする必要はないと思います。珍しい髪型は、どうしても目が追っかけてしまうのです。おかしな髪をしていること自体が目立ちます。かつら使用前後に髪型が変化がないということより、新しい髪型がおかしくないということを重要視してください。
Point
かつらは自然であることが一番大事です。ちょっとくらい髪型が変化するとしても、一般的な髪型でかつらをオーダーしてください。
21. ヘルメットみたいな髪型になってませんか?

髪に動きがなくガチガチなヘアスタイルの方。これは、人工毛の方にありがちです。人工毛は、セットの必要がなくて簡単というメリットもありますが、裏を返すと髪に自然な動きがなく、カッチリと固定された髪型になっていて、なんだかカツラっぽいなという印象を与えてしまいます。動きが感じられずに、なんだかズーンと重いのです。
無風の屋内で鏡を使ってチェックしていたとしても、自分では気づかないかも知れません。しかし、そよ風が吹いている屋外で、微動だにしない髪はおかしいのです。
Point
少しの手間を考えても、自然さから言えば人毛の方がいいと思います。動きがあるヘスタイルにしましょう!
22. かつらのフロント部分が風が吹いてめくれあがったりしていませんか?

かつらの方は、風の日を嫌がります。飛んでいったらどうしようと思うからです。私どものお店に来られたかつらのお客様で、ちょっとびっくりすることがおこったと言って来られた方がいらっしゃいます。このお客様、固定するピンや両面テープをフロント部に普段は使っていなかったそうです。しかし、ある風がものすごく強い日に、下から吹き上げた風でフロント部がペロンとめくりあがるという事態に遭遇してしまったとのことでした。幸い、周りには誰もいなくセーフな状態だったそうですが、かなりあせったとおっしゃっておりました。
普段はこめかみのところでピン固定しているだけで十分で何の不安も感じなかったそうですが、やはり、このような風の強い日には万全を期して準備して出かけたほうがいいと思います。そういう状況の日には、フロント部正面にしっかりテープやピンで固定しましょう。
また、風の日は髪が乱れて不自然になりがちです。手櫛でといて、鏡でちょくちょくどういう風にかつらがなっているかチェックしましょう!人工毛は、セットの必要がなくて簡単というメリットもありますが、裏を返すと髪に自然な動きがなく、カッチリと固定されていてカツラっぽい印象を受けます。
Point
人生、いつ何が起こるかわかりません。風の日は、いつもよりしっかり目にかつらを固定しましょう。
23. かつらの毛密度が薄すぎませんか?
確かに、ひどく多い毛密度はバレバレです。ある程度の年齢になってきたら、ちょっとくらい薄めの毛量でかつらを作ったほうが自然です。といっても、あまりに毛量が薄すぎるというのも考え物です。毛量が薄すぎて、かつらのベース生地の網目がはっきり見えるようなかつらを作るのはいけませんね。ベース生地が地肌に近い色ツヤのものなら別なのですが、網目がくっきり見えるようなものはNGでしょう。やはりバランスを考えて、適度な密度にしましょう。
Point
薄くするにしても、ほどほどの密度を選びましょう。どうしても毛密度を薄くしたいなら、ベースの生地は肌に近い色ツヤのものを選びましょう。
24. 人工毛かつらで水しずくがはじく状態になってませんか?

人工毛は化学繊維です。雨がふったときなど、水をどうしてもはじいてしまいます。また、水滴がまるまって不自然に髪の毛にくっついていたりします。自然な人毛ならば、水は髪の毛にしみこんでいって、はじいたりしません。黒光りをした髪の上に水玉がのっている状態は、異様に感じられます。
しかし、急に雨が降り出した、しかも傘なんてもってない…。こんなことは、よくありそうなシチュエーションです。とにかく、水にぬれないようにしてくださいとしかいいようがありません。
Point
しつこいようですが、人工毛には限界があります。人毛の方が雨でも自然に見えます。
25. かつらの端の部分だけが汗でびっしょりとなってませんか?

汗っかきさんが部分カツラをかぶっている場合にありがちなのですが、夏の暑い日にたくさん汗をかき、その汗がカツラからしみだして、中途半端なところだけ汗でぬれているということがあります。訳を知らない他人にはとっても不思議に見えると思いますが、頭の中間部分だけが、なぜだか一周ぐるっと汗でしっとりぬれていのです。このような汗っかきの方は、汗取りのためにガーゼ等をカツラの中に忍ばせておいた方がいいと思います。
Point
たくさん汗をかきそうな日は、カツラにガーゼ等を入れて快適に過ごせるようしてください。
まとめ
バレないかつらには様々な装着のポイントがあることをわかって頂けましたでしょうか。かつらウィズでも、人に気付かれないように配慮した自然なメンズウィッグをご提案しています。よろしければご参照ください。