ウィズのかつらは、「着脱式」というご自宅で自由に着脱できるかつらです。装着方法は『ピン固定式』と『両面テープ固定式』がお客様の大半を占めます。おでこは両面テープ、横と後ろはピンで留める、など、ストッパーピンと両面テープを併用されるお客様も多くいらっしゃいます。このページでは、着脱式かつらの装着方法について、ご紹介します。
このページの目次
かつら用ストッパーピン
もっとも簡単な装着方法で、一般的に使われているのが、金属製のかつら用ストッパーピンでの固定です。ストッパーピンを自毛に絡ませ、自毛とウィッグを装着する方法です。ストッパーピンで固定する場合、ご自身で簡単に着脱できるのが最大のメリットです。毎日のお手入れの時に簡単にウィッグの着脱ができますので、お風呂の時や就寝中などはウィッグをはずし、頭皮を清潔に保つ事が出来ます。
ウィズではストッパーピンの形状の種類も複数ご用意しているので、装着者の自毛の太さ、髪の毛の量などから最も適したストッパーピンをお選び頂けます。
最も一般的な「縫い付け」ピン
かつら用ストッパーピンの中でも、一番良く使われているのが「かつら本体に縫い付けて使うピン」です。かつらを使っているうちに、洋服のボタンのように糸が緩んだり、ほつれたりしますが、その時はご自宅で縫いつけ直すことができます。次の画像のように、主にかつらの外周にある「布製のリボン」に縫い付けて使用します。

ピンを留めたい部分に、比較的しっかりと自毛が残っているお客様には、櫛状の「Aピン」がおすすめです。一方、自毛が細い・または量が少な目のお客様には、先が平らになっていて、よりしっかりと髪を挟める「Bピン」をお薦めしています。


また、Aピン、Bピンともに、前髪などの極少量の髪をはさみたいというときには、一回り小さなサイズが便利です。
縫い付けるための糸に厳密な決まりはありませんが、強度を求めるのであれば、水に濡れても影響を受けにくいナイロン糸がおすすめです。かつら専用の糸でないといけない、ということはなく、釣具屋さんで手に入る釣り糸や、手芸屋さんに置いてあるテグスを使ってピンを縫い付けることが出来ます。

外周に「布製のリボン」が付いていないかつらの場合、多くは「コーティング」という、ツルツルとした素材が付いていることが多いです。外側にある、光沢のあるツルツルした部分が「コーティング」です。
一般的に、コーティングは後ほどご説明する「両面テープ」を貼るための台座なのですが、ピンを使いたい、というときは、このコーティングに直接ピンを縫い付けることも出来ます。
ただし、注意点として、コーティングに針を刺して穴を開けると、そこから傷みやすくなってしまう、というデメリットがあります。
また、コーティングは樹脂でできていて、ある程度厚みもあるので、布のリボンに比べて針を通すのに力が必要になります。かつらにピンを縫い付けるときは、ご自分の手を傷つけないよう、気を付けて行いましょう。
縫い付けの手間いらず!「羽付きピン」
先ほどご紹介した「縫い付けて使用するタイプのピン」は、樹脂製のコーティング部分に使用したい、となったとき、少し注意が必要になります。また、縫い付けなどの細かい作業をしないで、もっと手軽にピンを取り付けたいという方もいらっしゃると思います。そんなときは、「羽付きピン」が便利です。


ピンの両サイドに、透明の「羽」がついています。この「羽」に接着剤をつけて、かつらのコーティング部分に直接貼り付けます。すると、針でコーティング部分に穴をあけることもなくなりますし、縫物が苦手、という方にも簡単にピンを取り付けて頂けます。
注意点としては、取り付けは簡単ですが、接着剤でがっちりと固定してしまうと、容易に取り外すことができなくなります。誤って、「ちょっと違う位置にピンをつけてしまった!」というとき、なかなか位置を修正しづらいというデメリットがあります。
金属フリーのかつらに「プラスチックピン」
冒頭でご紹介したように、一般的なかつら用のストッパーピンは「金属製」です。そのため、「MRI検査」「空港の金属探知ゲート」など、金属の持ち込みが禁止されている場には、そのまま持ち込むことができません。特に「MRI検査」は、ほんの少しの金属でも事故につながるため、絶対に検査室に金属を持っていくことができないのです。
そんなとき、「では、検査のときは絶対にかつらを外さなければいけないの?」と不安な気持ちになられると思います。ですが、ご安心下さい。ウィズでは、MRI検査のときも安心の「プラスチック製のピン」を取り扱っています。
見た目は、金属製のAピンにそっくりですが、素材が全てプラスチック(樹脂)で、金属を使用していないピンです。空港のゲートを通るのが不安なときや、MRIなどの金属を外して受けなければならない検査の日に役立ってくれます。
プラスチック製なので、どうしても金属製ピンに比べて柔らかく、髪の毛を挟む力も優しいため、毎日普段使いするというよりは、飛行機に乗るとき、検査を受けるとき、など、一時的な使用をおすすめしています。
検査に関しては、病院や先生の方針により、金属が使われていなくても、検査着以外を着用しないで下さいね、と案内されているところもあるようです。この点は、可能であれば、検査を受ける前に担当の先生に確認されておくと安心でしょう。

以上のように、一言で「ストッパーピン」といっても様々な形や大きさがあり、用途やお客様の自毛の状態によって使い分けることが出来ます。「かつらをピンでとめるのは難しい?かつら用ピンの付け方・外し方」のページでは、さらに詳しく各種ピンのご紹介をしています。ぜひご覧ください。
かつら用両面テープ
先ほどご紹介した「かつら用ストッパーピン」の他、かつらは「両面テープ」で固定することもできます。片面をかつらの「コーティング(樹脂)部分」に、もう片面を頭皮に直接貼り付けます。そのため、「かつら用ストッパーピン」が自毛のあるところに使用するのに対し、「両面テープ」は自毛の無いところに使用する、という特徴があります。
弊社の両面テープは、肌に優しく医療現場でも使われるテープなので、安心してお使い頂けます。ただし、もともとお肌が弱くかぶれやすい方ですと、この両面テープでも痒くなったり、荒れてしまったりすることもあるので、注意が必要です。
テープの粘着力は次第に弱まりますので、その都度、新しいテープに交換します。3・4回ご使用頂いたら交換されるお客様が多いです。
かつら用両面テープのメリット
両面テープのメリットは、かつら用ストッパーピンに比べ、厚みが出にくいことです。ピンでの装着の場合、どうしても「かつら本体の厚み+ピンの土台(布製のリボン)の厚み+ピンの厚み」があります。とはいえ、かつら本体もリボンも、出来る限り薄く自然な素材を使用しているので、見た目に大きく影響することは少ないのですが。
その中で、極力厚みを出したくない、という方には、両面テープはおすすめの着用方法と言えます。
かつら用両面テープの種類
かつら用両面テープには、強度によって2つの種類があります。最もスタンダードな両面テープは、長方形のタイプで、これはツルツルとした面のコーティング部分に使用します。もう一段階粘着力の強い両面テープが、ブーメランのような形の「レーステープ」です。


「レーステープ」は、その名の通り、かつらの「レース部分」に貼るためのものです。かつらの「レース部分」というのは、「ナチュラルフロント仕様レースタイプ」のことで、ここには長方形の両面テープはしっかりと粘着しないので、より強力なレーステープが最適なのです。

右図の、かつらの先端にあるヒラヒラした部分が「レース」です。
かつら用ストッパーピンとの併用も可能
また、両面テープとストッパーピンとの併用も可能です。自毛のあるところはストッパーピンで固定、頭皮の部分には両面テープで固定、と脱毛範囲や脱毛箇所にあわせて装着方法を使い分けることもできます。「U字型脱毛」の方の場合は、「額は両面テープ、横と後ろはストッパーピン」というように使い分けをされることが多いです。
両面テープの「べたべた感」が気になるときは
両面テープを使用されたお客様から、「テープのベタベタがかつらや髪に残って気になる」というお声を頂くこともあります。かつらや髪に付着したテープを無理に引っ張ると、髪が抜けてしまうこともあります。このように、両面テープのべたべた感が気になるときは、「リムーバー」を使うとするっと取れます。
ウィズの「コットンリムーバー」です。ケースの中に、リムーバー液の染み込んだコットンが入っています。コットン染み込み式のリムーバーは、使いやすい大きさに千切って使ったり、何度か繰り返して使ったりできてお得です。

少数派ですが、こんな方法も
ウィズでは「かつらの固定方法」というと「かつら用ストッパーピン」と「両面テープ」が主流ですが、稀に、それ以外の固定方法を選ばれることもあります。
接着剤
日常的な装着方法ではおすすめできませんが、特に風の強い日・旅行などでかつらのつけ外しが難しい場合などは、接着剤での固定も可能です。接着剤での装着される場合、ストッパーピンや両面テープでの固定に比べしっかりと固定できます。

毎日接着剤を使用すると、地肌や自毛・かつらそのものの傷みも早くなるため、接着剤は特別な日の装着方法とお考え下さいませ。
接着剤「ドンピシャン」。つけまつげをつけたり、二重まぶた、舞台用のしわ・キズ等特殊メイクに使用できるお肌に優しいタイプです。この「ドンピシャン」は、接着剤の中でも優しめのものなので、突風などの非常に強い風を受けると取れてしまう心配があります。
より強力な接着剤でしたら、突風の中でも全くずれることなく装着ができますが、その分お肌にダメージを与えてしまいます。
この接着剤をはずすのに便利なのは、先ほどのリムーバーです。簡単便利にはがすことができるので便利ですよ。
以前、ウィズが「番組から出たさまざまなテーマを有名人たちが実行していく」、というバラエティー番組『THEお題シアター』に出演した際は、非日常的な強風を受ける実験がメインでしたので、両面テープやストッパーピンに加え、強力な接着剤を用いました。かつらをつけてもらい、様々な強風・アクションに挑んで頂いたのは、「安田大サーカス」のクロちゃんと、海原はるか師匠です。
収録時は、バンジージャンプをしたり、家の屋根を吹き飛ばせるレベルの突風を受ける、という実験をしましが、どの実験でもかつらは飛んだりずれたりすることなく、固定されたままでした。

こちらは国内最大の送風機で起こす、風速90m/sの強風を受ける実験の様子。ご覧の通りかつらは無事です。
また、放送ではカットされてしまったのですが、地下鉄のホームで受ける風を受けても、オープンカーに乗っても、かつらはびくともしませんでした。
マジックテープ
ウィズでは本当に少数の方ですが、稀にマジックテープによる装着を希望されることもあります。マジックテープでの装着を希望される場合は、オーダーメイドのみとなります。マジックテープの装着方法は次の二種類です。
- 地肌とかつらの内側にマジックテープをつけ、テープ同士をくっつける方法
- かつらの内側にのみマジックテープをつけ、自毛とくっつける方法
①の場合は、マジックテープの「フック」(「オス」ともいい、ちくちくする硬い面)と「ループ」(「メスともいい、ふわふわの柔らかい面)の両方を使います。フックかループのどちらかを両面テープなどで地肌に着け、もう片方をかつらの内側につけます。そして、マジックテープ同士をくっつけて、かつらを固定するのです。
②の場合は、かつらの内側にマジックテープの「フック」を取り付けます。「ループ」は使用せず、お客様の自毛と「フック」を絡ませて固定する方法です。

ぴったりフィットの全かつらなら、被るだけでOK
以上、ストッパーピンをはじめ様々なかつらの装着方法をご紹介致しました。こういった装着方法は、全かつら、部分かつら問わずご利用いただけますが、頭の形にぴったりとフィットしている全かつらの場合は、ピンやテープを付けず、被っているだけでも安定することもあります。伸縮性のあるベース素材で作成されているウィッグでしたら、より一層安定感が増します。
ご来店日当日にもお渡しできる「セミオーダー」のかつらは、柔らかく伸縮性に富んだ素材で作成していますので、実際に両面テープやピンを使わず、ニット帽のように被るだけで使われている方もいらっしゃいます。
ピンは自毛を傷めそうで不安、両面テープは肌がかゆくなってしまうので避けたい、というお客様にもご安心してお使いいただけます。ただ、普通の日はいいかもしれませんが、風の強い日に何も固定してないと不安になるかもしれません。そんなときだけは、ストッパーピンや両面テープでしっかり固定するといいかもしれません。