かつら・ウィッグの固定方法には、ストッパーピンで留める方法や、両面テープ、接着剤などを使う方法があります。

その中でも、自毛を利用してかつらを固定する方法として、広く使われているのがストッパーピンです。

「自分でうまく付けられる?」
「ピンで留めても、かつらが外れたりしない?」
と心配される方もいらっしゃいます。

ストッパーピンは、ピンを開いて自毛を挟み、パチンと閉じて固定する仕組みです。

はじめは、かつらの位置を合わせたり、自毛をピンにうまく噛ませたりするのに少しコツが必要かもしれませんが、慣れてくるとスムーズに付け外しできるようになります。

このページでは、かつら用ストッパーピンの付け方・外し方を中心に、ピン留めの特徴や使用するときの注意点についてご紹介します。

ウィッグ付け方・かつら装着方法ポイント
ウィッグ付け方・かつら装着方法ポイント

かつら用ストッパーピンとは?

かつら用のストッパーピンは、かつらの内側に取り付け、自毛を挟んで固定するための留め具です。

一般的に使用されているストッパーピンは金属製で、クシ部分に自毛を噛ませ、パチンと閉じて固定します。

「かつら用クリップ」「パッチンピン」「固定ピン」などと呼ばれることもあります。

自毛がある部分に固定して使用するため、部分かつらをはじめ、自毛と組み合わせて使用するかつらに多く使われています。

縫付ピン

ストッパーピンの大きな特徴は、ご自身でかつらを付け外しできることです。

外出時に装着し、帰宅後や入浴時、就寝時には取り外す、といった使い方ができます。

Withでは、1か月間など長期間かつらをつけたままにする「連続装着」はおすすめしていません。

頭皮や自毛への負担、衛生面、お手入れのしやすさなどを考え、ご自身で取り外すことのできる着脱式のかつらをおすすめしています。

詳しくは「一か月間など、長期間つけたままいられるかつらはある?

ストッパーピンでかつらを付ける方法

ストッパーピンでかつらを装着するときは、次のように行います。

STEP

ストッパーピンを開く

まず、かつらの内側についているストッパーピンを、パチンと反らせて開いた状態にします。

複数のピンが付いている場合は、装着前にすべてのピンを開いておきます。


STEP

かつらを装着する位置に合わせる

鏡を見ながら、かつらの前後左右の位置を確認します。
生え際や分け目などを目安にして、いつもの装着位置にかつらを合わせます。


STEP

自毛をピンに噛ませて閉じる

ストッパーピンのクシ部分に自毛を噛ませ、ピンをパチンと閉じます。
自毛がピンに挟まれることで、かつらが固定されます。
複数のピンが付いている場合は、かつらの位置がずれないよう確認しながら、順番に留めていきます。


STEP

かつらの装着位置や違和感を確認する

すべてのピンを留めたら、かつらの位置がずれていないか確認します。
自毛が強く引っ張られていたり、頭皮に痛みや違和感があったりする場合は、留める位置を調整してください。

ストッパーピンからかつらを外す方法

かつらを外すときも難しくありません。大切なのは、かつらを引っ張って外すのではなく、先にストッパーピンを開くことです。

STEP

ストッパーピンを開く

自毛を挟んでいるストッパーピンを、パチンと反対側へ反らせて開きます。


STEP

自毛からピンをゆっくり外す

ピンが開いたことを確認してから、自毛からゆっくり外します。
ピンを閉じたまま、かつらを引っ張って外そうとすると、自毛や頭皮に負担がかかることがあります。


STEP

すべてのピンを外してから、かつらを取り外す

複数のストッパーピンが付いている場合は、すべてのピンを開き、自毛から外れたことを確認してから、かつらを取り外します。
かつらを引っ張って外すのではなく、「先にピンを開く」のがポイントです。

かつらを外した後はピンを閉じる

かつらを外して保管するときは、ストッパーピンをパチンと閉じた状態にしておきましょう。

ピンを開いたまま保管すると、ピンに負担がかかり、固定力の低下や破損につながることがあります。

ピン留めのかつらは、すぐにズレたり外れたりしない?

「ピンで留めるだけで、本当にかつらが外れないの?」と心配される方もいらっしゃいます。

ストッパーピンは、クシ状になった部分に自毛を噛ませて固定する仕組みです。

自毛の量や長さに合ったストッパーピンを適切な位置に留めていれば、日常生活の中で簡単にズレたり外れたりするものではありません。

ただし、固定力には個人差があります。自毛の量や長さ、ピンを留める位置、かつらの大きさなどによって、固定しやすさは変わります。

また、装着時にしっかり固定していても、強い風や運動などでかつらに負荷がかかると、ピンと自毛の噛み合わせが緩んたり、装着位置が少し変わることがあります。

外出中に気になるときは、鏡などで装着位置やピンの留まり具合を確認しながらお使いください。

なお、ストッパーピンは、かつらを自毛に固定するためのもので、かつら全体を頭皮に隙間なく密着させるものではありません。

頭の形状や製品の大きさなどによっては、部分的なゆとりや隙間、浮きを感じる場合があります。ピンで固定できていても、製品のすべての部分が頭皮へ完全に密着するとは限りません。

「以前よりピンが留まりにくくなった」「自毛をうまく挟めない」といった場合は、ピンの位置や種類が合っていなかったり、ピン自体が劣化していたりすることもあります。

そのような場合は、無理に使用せず、ピンの位置や種類、個数などを見直します。

ストッパーピンで固定するメリット

ストッパーピンの大きなメリットは、ご自身でかつらを付け外しできることです。
入浴時にはかつらを外して自毛や頭皮を洗うことができ、就寝時にも取り外して休むことができます。そのため、

  • 外出するときにだけかつらを着けたい
  • 帰宅したらかつらを外したい
  • 入浴時には頭皮や自毛を洗いたい
  • 就寝時にはかつらを外したい

という方にも使いやすい固定方法です。

ストッパーピン留め

一方で、ストッパーピンは自毛を挟んで固定するため、ある程度の自毛の量と長さが必要です。

自毛がほとんどない場所では、ストッパーピンで固定することが難しい場合があります。

また、自毛があっても、髪が短すぎるとピンのクシ部分にうまく噛ませられません。

目安として5~6cm程度の長さがあるとピンに噛ませやすく、2~3cm程度の短髪では、うまく固定できない場合があります。

自毛の量や長さによってピンでの固定が難しい場合は、両面テープなど別の固定方法を検討します。

かつらの種類や自毛の状態、生活スタイルなどに合わせて、適した固定方法を選ぶことが大切です。

かつら用ストッパーピンの種類

かつら用ストッパーピンには、形や大きさ、素材が異なるいくつかの種類があります。Withでは、自毛の状態やピンを留める場所、用途などに応じて、複数のストッパーピンをご用意しています。

Aタイプストッパーピン

一般的に使われている基本的なストッパーピンです。

自毛を挟む部分がクシ状になっており、幅広い方に使用されている標準的な形です。

幅広い自毛の状態に対応しやすく、固定力と使いやすさのバランスがよいため、多くのお客様に使用しています。

「かつら用のストッパーピン」といえば、まずこのAタイプをイメージしていただくとよいでしょう。

かつら用ストッパーピン(クリップ) Aタイプ
かつら用ストッパーピン(クリップ) Aタイプ

Bタイプストッパーピン

Bタイプは、自毛に差し込む部分が平たく、波型になっています。

Aタイプよりも自毛をしっかり挟み込みたい場合や、Aタイプでは自毛をうまく噛みにくい場合などに使用します。

Bタイプの方が優れているということではなく、自毛の状態によってAタイプとBタイプを使い分けます。

かつら用ストッパーピン(クリップ) Bタイプ
かつら用ストッパーピン(クリップ) Bタイプ

その他のストッパーピン

Aタイプ・Bタイプ以外にも、用途に合わせたいくつかのストッパーピンがあります。
前髪やこめかみなど狭い部分に使用する小タイプや、通常の縫い付けとは異なる方法で取り付ける羽付きタイプなどがあります。
これらは製品の仕様や取り付ける場所などに応じて使用します。

かつら用ストッパーピン(クリップ) Aタイプハネ付き
かつら用ストッパーピン(クリップ) Aタイプハネ付き
カツラ用ストッパーピン(クリップ) Bタイプハネ付き
カツラ用ストッパーピン(クリップ) Bタイプハネ付き
かつら用ストッパーピン両開きオープンタイプ
かつら用ストッパーピン両開きオープンタイプ
カツラ用ピン(ストッパークリップ) Aタイプ小
カツラ用ピン(ストッパークリップ) Aタイプ小
かつら用ピン(ストッパークリップ) Bタイプ小
かつら用ピン(ストッパークリップ) Bタイプ小
カツラ用ストッパーピン(クリップ) プラスチック樹脂タイプ
カツラ用ストッパーピン(クリップ) プラスチック樹脂タイプ

金属を避けたいときのプラスチック製ストッパーピン

一般的には金属製のストッパーピンを使用しますが、Withでは用途に応じて、金属を使用していないプラスチック製のストッパーピンもご用意しています。

プラスチック製ストッパーピンは、樹脂でできているため、金属製ピンと比べると柔らかく、強度も低く、自毛を挟む力も弱めです。

空港の保安検査やMRIなど、金属を避けたい場面では、プラスチック製ピンが選択肢のひとつとなりますが、普段使いにはあまり向いていません。

なお、プラスチック製のピンに交換すれば、必ずかつらを着けたまま検査を受けられるという意味ではありません。
空港では検査方法や係員の案内に従い、MRIなどの医療検査については、事前に検査を受ける医療機関へ確認してください。

かつら・ウィッグを着けたまま空港の保安検査を受けられる?

かつらを着けたままMRIやレントゲンなどの検査を受けられる?

ストッパーピンをかつら本体に取り付ける方法

Aタイプ・Bタイプの一般的なストッパーピンは、かつらの裏面に糸で縫い付けて使用します。

ボタンを衣類に縫い付けるような要領で、ピンの両端にある穴へ糸を通して取り付けます。

取り付ける際に大切なのが、ピンの向きです。

ストッパーピンのクシ先が、かつらの中心方向を向くように取り付けます。向きが逆になると、装着するときに自毛をうまく噛ませにくくなります。

ストッパーピンをご自身で交換する場合は、現在付いているピンを取り外す前に、取り付け位置とピンの向きを確認しておくと分かりやすいでしょう。

取り付けに使用する糸や、ピンの向きなど、詳しい取り付け方法は「ウィッグ用ストッパーピン Aタイプ商品ページ」でもご紹介しています。

かつら用ピンのクシ先がウィッグの中心方向に位置する
かつら用ピンのクシ先がウィッグの中心方向に位置する

ストッパーピンを使うときの注意点

ストッパーピンは、ご自身で付け外しできる便利な固定方法ですが、自毛を直接挟んで使用するため、使い方にはいくつか注意点があります。

痛みや引っ張りを感じたら、留める位置を確認する

ピンを留めたときに自毛が強く引っ張られたり、痛みを感じたりする場合は、我慢してそのまま使用せず、一度ピンを開いて少し位置を変えて留め直してください。

毎回まったく同じ自毛だけを挟み続けるのではなく、少し位置を変えながら使用することで、一部分だけに負担が集中するのを避けやすくなります。

ピンを閉じたまま、かつらを引っ張って外さない

かつらを取り外すときは、必ず先にストッパーピンを開いてください。

ピンを閉じたままかつらを引っ張ると、自毛まで一緒に引っ張られ、頭皮や自毛に負担がかかります。

留まりにくくなったピンは交換する

ストッパーピンも長く使用すると、開閉する力が弱くなったり、変形したりすることがあります。

「以前よりパチンと留まらない」「自毛を挟んでも外れやすい」と感じたら、交換時期の目安です。

ピンは消耗品ですので、固定力が弱くなってきた場合は新しいものへ交換してください。

かつらを保管するときはピンを閉じる

かつらを外してウィッグ台やスタンドなどに置いて保管するときは、ストッパーピンをパチンと閉じた状態にしておきましょう。

ピンを開いた状態のまま保管すると、クリップを反らせる力が常にかかった状態となり、ピンの金属部分に負担がかかり続けます。

その状態が長く続くと、金属疲労によってピンの固定力が弱くなったり、ピンが割れたりするなど、劣化や破損の原因になることがあります。

ストッパーピンをできるだけ長く良い状態で使用するためにも、かつらを外して保管するときは、ピンを閉じておくことがポイントです。

ストッパーピンについてよくある質問

かつらをピンで留めるのは難しいですか?

ストッパーピンは、ピンを開き、自毛を噛ませてパチンと閉じる仕組みです。
使い始めは、かつらの位置を合わせたり、自毛をピンに噛ませたりするのに少しコツが必要な場合がありますが、慣れてくるとスムーズに付け外しできるようになります。
装着するときは、鏡で付け位置や全体のバランスを確認することをおすすめします。

ピン留めのかつらは外れませんか?

自毛の量や長さに合ったストッパーピンを適切な位置で装着できていれば、日常生活の中で簡単に外れるものではありません。
ただし、強い風や運動などでかつらに負荷がかかると、装着状態が変わることがあります。
外出中に気になるときは、ピンの留まり具合やかつらの位置を確認しながらお使いください。

自毛が少なくてもストッパーピンを使えますか?

ストッパーピンは自毛を挟んで固定するため、ある程度の自毛の量と長さが必要です。
自毛があっても、髪が2~3cm程度と短い場合は、ピンのクシ部分にうまく噛ませられないことがあります。
目安として5~6cm程度の長さがあると、比較的ピンを留めやすくなります。
自毛がほとんどない場合や、ピンに噛ませるだけの長さがない場合は、両面テープなど他の固定方法を検討します。

AタイプとBタイプは、どちらを選べばよいですか?

Withでは、基本的にAタイプを使用するケースが多くなります。
Aタイプでは自毛をうまく挟みにくい場合などに、より固定力の強いBタイプを使用することがあります。
どちらが優れているということではなく、自毛の状態に合わせて使い分けます。

ストッパーピンを使うと痛いのですが、大丈夫ですか?

自毛を強く挟みすぎている、留める位置に負担がかかっている、ピンの種類が合っていないなどの可能性があります。
痛みを我慢して使用せず、一度ピンを外して位置を変えてみてください。
それでも痛みが続く場合は、ピンの種類や取り付け位置を見直した方がよい場合があります。

ストッパーピンは自分で交換できますか?

はい。一般的なストッパーピンは、糸でかつらに縫い付けてありますので、ご自身で交換することもできます。
ボタンを縫い付けるのと同じような要領ですが、ピンの向きと取り付け位置には注意が必要です。
現在付いているピンを取り外す前に、位置と向きを確認しておくと交換しやすくなります。

プラスチック製ストッパーピンは普段使いできますか?

使用することはできますが、普段使いにはあまり向いていません。
プラスチック製のピンは、金属製のAタイプ・Bタイプに比べて柔らかく、強度や自毛を挟む力も弱めです。
そのため、普段は金属製ストッパーピンを使用し、空港の保安検査やMRIなど、金属を避けたい場面では、プラスチック製ピンが選択肢のひとつとなります。

まとめ|ストッパーピンは自分で付け外しできる便利な固定方法

かつら用ストッパーピンは、自毛を挟んでかつらを固定するための留め具です。

使い始めは少しコツが必要な場合がありますが、慣れてくるとご自身でスムーズに付け外しできるようになります。

また、ストッパーピンで固定するためには、ある程度の自毛の量と、ピンに噛ませられるだけの髪の長さが必要です。

目安として5~6cm程度の長さがあると留めやすく、2~3cm程度の短髪では、自毛があってもうまく固定できない場合があります。

ストッパーピンは使用しているうちに固定力が弱くなることもありますので、装着状態をときどき確認し、留まりにくくなった場合は交換をご検討ください。

自毛の量や長さ、ピンを留める位置などによって、適したピンや固定方法は異なります。

かつらウィッグ装着ストッパーピン
かつらウィッグ装着ストッパーピン