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子宮がん講演2017。九州医療センター蓮尾泰之先生
子宮がん講演 リレーフォーライフ福岡2017
国立病院機構 九州医療センター 産科の蓮尾泰之先生のお話を伺いました。
女性特有のがん、子宮がんについてお話されました。
子宮がんは近年増加傾向にあり、主に子宮がん検診によって発見されます。
子宮がん検診によってわかるものは子宮頸がんです。
子宮がんは10歳の小学生の低い年齢から高齢者まで発症しますが、発症のピークは30代だそうです。
思っていたより若く驚きました。
子宮頚がんは症状は出血が少ないため、自覚症状がほとんどなく、検診で見つかる場合が多いとのこと。
若い人がかかりやすくピークは30代。20代の人も多い。
日本では毎年8000~9000人の人が罹患し、約2000人の人が命を落としているそうです。
がんというと高年齢でなる人が多いイメージだが、子宮頸がんは若い人が多いのが特徴。
20~30代の患者が増えており、子宮がんの罹患年齢と第一子の出産年齢(30.5歳)が重なり、初期の場合は子宮温存が可能なため、早期発見が望まれます。
子宮頚がんの診断の進め方は検診によって見つかります。
子宮の入り口の細胞が採取し診断し、細胞診で疑いのあるものは精密検査。
初期の場合は円錐切除(子宮の入り口の切除)で、子宮は温存可能、妊娠分娩も可能。
手術時間30分で、日帰り~3日程入院。
進行している場合は手術(子宮全摘)と抗がん剤治療が基本。
手術時間5時間 2~3週間入院が基本。
排尿障害、リンパ浮腫などの副作用の可能性がある。
初期で見つかるか、進行して見つかるかで上記のように手術・予後に大きな差があります。
出産を考えている女性にとっては、大きな問題です。
子宮がんの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)のウイルス感染。
予防ワクチンとして近年接種されていた子宮頸がんワクチンは、2017年現在 ワクチンの副作用の問題があり、ワクチン接種は中止されています。
罹患して発症するまで10年間かかります。ウイルスの感染力は弱く、時々重症化する。
例えるなら、風邪をひいて中には重症化して肺炎を起こす人がいるような割合だそうです。
生涯80%の女性がウイルスに感染するが発症するのは一部ですが、若い人の罹患が高いので検診の受診が大切です。
お話を伺い、罹患年齢のピークが30代であること、がんの初期と中後期で予後が全く違うこと、何よりも検診の受診が大切であるということを学ばせて頂きました。
自分自身に限らず、家族・親戚・友人・仕事の仲間に検診の大切さを伝えていこうと思います。
この記事『子宮がん講演2017。九州医療センター蓮尾泰之先生』は、かつら取扱い歴20年以上のウィズのスタッフが執筆しお届けしています。
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