かつらをつけて、お風呂に入って良いの?

「お風呂に入るとき、かつらはどうしたら良いの?」というのも良くいただくご質問です。日本ではお風呂に毎日入る習慣がありますし、温泉や銭湯など、他の人と一緒にお風呂に入ることもあります。ここでは、お風呂に入るとき、かつらはどうしたらいいのか、誰かと一緒にお風呂に入ることになったときの対策についてお話します。

お風呂に入るときは、かつらは外しましょう

基本的に日々の入浴時はかつらを外して 過ごして頂くようになります。もし、かつらを外さずにそのまま髪を洗ったりしたら、かつらの髪がぐちゃぐちゃになったり、自毛とからまってしまうこともあります。

また、ストッパーピンや両面テープでかつらを固定しておられる方が多いとは思いますが、そのまま洗ってしまうと、付け位置がおかしくなったり、テープがふやけてしまったりします。そうなると、やはりかつらを外さなくてはいけなくなりますし、ふやけたテープを綺麗にするなど、かえって手間が増えてしまうこともあります。

お風呂に入る前にかつらを外して、頭皮を清潔に保ちましょう。

お風呂に入る時はかつらを外します

頭皮を健康に、清潔に保つために

先程触れたように、かつらを装着したままシャンプーすると、かつらの毛が絡んだり、あとのセットやお手入れが大変になるのでお薦めできません。それに加え、かつらを外してシャンプーすることは、頭皮を清潔に保つことにも繋がります。かつらを着けたままシャンプーをすると、自毛部分をきちんと洗うのも難しくなります。シャンプーの泡を上手く洗い流せないと、頭皮にシャンプーの成分が残留してしまう可能性があり、頭皮やご自身の身体にとってもあまり良いことではありません。

良く汗をかく夏などは、特にお風呂でスッキリきれいに洗いたい気持ちになるものです。実際に、お風呂の時も着用したままの「連続着用かつら」から、入浴時に自分で外せる「着脱式かつら」に切り替えされたお客様より、「頭皮がしっかり洗えるようになって気持ち良い」「においが気になりにくくなった」というご感想を頂いています。

頭皮は、かつらを外した方がすっきり気持ちよく洗えます。

頭皮はしっかりシャンプーすることが大切

かつらのお手入れは「かつら単体」で

ご自身の頭皮をお風呂できれいにするように、かつらもお手入れをしてあげましょう。かつらには、かつらのためのお手入れ方法があります。お手入れと言っても、特別な道具や機械が必要なものではなく、ご自宅で行うことができるので安心です。

毎日行うかつらのお手入れ方法

お風呂に入る前に外して頂いたかつらは、毎日、少しだけメンテナンスをして頂ければと思います。「毎日のメンテナンス」というと、とても手間がかかって大変そうに思ってしまいますが、ご安心ください。そのメンテンスとは特に難しいものではありません。かつらの内側のベース生地についた汗や埃を、水で濡らしてしっかり絞ったタオルなどで拭き取って頂くだけです。このお手入れはほんのわずかな時間で完了しますが、これを毎日行うとウィッグの寿命が飛躍的に長くなります。

かつらのシャンプーは週に一回が目安

毎日のふき取りと別に、かつらは一週間に一回を目安に単体でシャンプーをしましょう。かつらのシャンプーは、洗面器などに張った水にシャンプー液を溶かし、さっとくぐらせるようにして洗います。洗面器に水かぬるま湯を張り、シャンプー液を溶かし、泡立てます。静かにかつらを入れていきます。

そのまま「さっ」とかつらを数回くぐらせます。ロングスタイルの場合、水の中で髪の毛が色々な方向へ揺らめくと、毛絡みを起こす心配があります。シャンプー液の中で髪が多方面にバラバラと揺らめかないように、かつらをくぐらせるときは「一定方向に動かし、長い間浸けすぎない」を意識すると良いです。

このシャンプー方法は、はじめは「本当にきれいに洗えているのかな?」と心配になるかもしれませんが、大丈夫です。「ちゃんと洗わないと」と思って頭皮を洗うときのようにゴシゴシこすると、毛がらみや傷みの原因になりますので、かつらは擦らないでシャンプーしてあげてくださいね。

温泉や銭湯の日はどうしたら良いの?

かつらを着けたまま温泉に入れるの?

温泉や銭湯など、他の人とお風呂に入るときはどうしてもかつらを外せない、ということもあるかと思います。毎日かつらを着けたまま入浴されるのはおすすめできませんが、そういった特別な日には、かつらを装着したまま入浴することはできなくはないでしょう。せっかくの機会、周りの皆さんと一緒に過ごすことをお望みの方も多いのではないかと思います。ただ、公共のお風呂の場を乗り切るには工夫や注意が必要になるので、その方法をご紹介致します。

シャンプーのときの対策

湯船に浸かる前に、体を洗ったり、シャンプーしたり・・・というのが温泉や銭湯での一連の流れになりますよね。やはり、かつらを装着したまま自毛のようにゴシゴシ擦ってシャンプーされるのは避けて頂いた方が良いのですが、こういった場でシャンプーしないのは人目が気になる、という方がとても多いかと思います。

この場合、自毛と同じシャンプー方法をするのではなく、かつらの髪の毛を少し濡らして、湿らせた状態にとどめるくらいが良いかと思います。かつら全体をしっかりと濡らしてしまうと、濡れた髪の間からベースネットが見えてしまうこともありますので、それを回避するための対策でもあります。

自毛とかつらの「濡れ加減の違い」に注意

部分かつらの場合は、長くお風呂に浸かっていると、襟足の自毛付近は汗をかいているのに、頭頂部のかつらは乾いた状態になっている、といったように、見た目が不自然になって他の人から分かりやすくなってしまいますので、注意が必要です。湯舟には長時間浸からないようにするか、もし長めに入られる場合は、頭をさっと濡らした後、タオルを頭に巻いておくと、自然さをキープしつつ、比較的長く入っていられるようです。特に女性の場合、シャワーキャップを被るという方法もあります。

タオルやシャワーキャップは、かつらと自毛の境目を覆える心強いアイテムです。

温泉・銭湯で入浴後のかつらのケア

お風呂から上がった後は、お手洗いの個室等で一旦かつらを外して、頭をタオルで拭いたりして地肌や自毛を整えましょう。そして、かつらの着け位置がいつもと違っていないか、ベースが透けて見えていないかなども確認します。その後、洗面台の前でかつらを着けたままドライヤーをかけることも不可能なことではありません。かつらを着けて温泉や銭湯に行くときは、いつも以上に鏡をチェックしましょう。

サウナには、かつらを着けたまま入れる?

サウナの場合は、お風呂のように髪の毛を濡らしたりしないので、かつらを装着したまま入っても大丈夫ではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそうでもないのです。サウナに入ると、長風呂のとき同様、かつらの部分はからからに乾いているのに、自毛の部分からは汗がたくさん流れているというように、不自然になってしまう可能性があります。

また、人工毛のかつらの場合は、サウナのような高温の状態が人工毛にとってよくありません。かつらと頭の間に熱がこもって暑くなるでしょうし、汗がたくさん流れて装着感も気持ち悪いと感じるようになるかもしれません。そういったことから、かつらを着けたままのサウナは控えて頂いた方が安全です。自然さや製品の耐久面から、かつらを着けたままのサウナはおすすめできません。

まとめ

  • ご自宅での日常の入浴ではかつらを取り外して入浴し、地肌のケアをしてください。かつらのシャンプーはかつら単体で、週に1回程度の頻度で行ってください。
  • 温泉や大浴場などで例外的にかつらをつけたまま入浴するような場合には、細心の注意を払うとともに、髪を強く洗わないなどの工夫と、入浴後のかつらのケアが必要です。
  • かつらをつけたままのサウナはおすすめできません。