かつら修理不可能な場合の例

かつらの傷み具合によっては補修修理をお受けできない場合があります

かつら修理不可例１人工皮膚の破損

人工皮膚部分が破れたり、裂けてしまったかつらを補修することは、物理的に難しいです。仮に修理をしても、かつらの付け心地（フィット感）が変わったり、修理後、人工皮膚とベース布地のつなぎ目が破れたりする恐れがあります。

かつら修理不可例２かつら生地の破れ・破損

ベース布地が割けるように破れてしまったかつらを補修することは、物理的に難しく、無理に修理をおこなっても、カツラのサイズが変わってしまったり、修理後、すぐに修理箇所が裂けてしまったりする恐れがあります。

かつら修理不可例３コーティングの破れ・破損

コーティング部分の大半が割れてしまい、剥がれてしまっている状態では、コーティング部分のみではなく、かつらのベース生地自体も、破損・破れています。修理の工程上、破損・破れの範囲が広がる恐れがありますので、修理をお受けできません。

かつら修理不可例４コーティングのひび割れ

修理部分にコーティングを上塗りすることしかできません。写真のように修理前の状態で、コーティングの傷みが激しい場合は、修理後すぐにヒビ割れしてしまう可能性があり、修理以前のように長くお使い頂けない恐れがあります。状態によっては、修理するよりも新しい製品をお作りされた方が良いケースもございます。

かつら修理不可例５毛髪のフレーキング現象

かつら髪をセットする際に整髪料をつけてスタイリングしますが、セット後、整髪料の糊成分や樹脂成分が髪に残ったまま放置しておくと髪を傷める原因となるので定期的にシャンプー洗髪が必要です。整髪料の成分を洗い流さずに、髪の毛がかっちりと固まったまま放置しておくと、ブラッシング（櫛で髪を梳く）をした際に固まっていた糊が剥がされ、白いツブツブが髪の毛に付着することになります。しばらく経つと樹脂成分がまだらに白くこびり付き、積もり積もってがっしり固まる状態を『フレーキング現象』といいます。写真のように髪に整髪料成分が白くこびり付いた状態では、元の健康的な髪の状態に戻すの難しく修理不可能となります。

予備ウィッグがあると安心♪

スペアウィッグのご用意をお薦めします

毎日使う大切なウィッグ。丁寧に使用しても、どうしても傷んでしまうのは避けられません。

メンテナンス方法・シャンプー方法・保管方法・セット方法などによりますが、どのカツラ会社でも、耐用年数は約２～３年と言われています。高額なかつら（ウィッグ）の方が寿命が長いという訳ではありません。
髪質（天然人毛 or 化学繊維人工毛）によって耐用年数が大きく変わるということもありません。

・ウィッグの髪が抜けてきた
・ネットが破れて穴ができた
・ベース部分にヒビ割れがある
・ウィッグの髪色が明るくなった
・ウィッグの髪の毛先が縮れている
・その他（ネット破れ、人工皮膚交換、スキン取り換え、毛絡み解れ）など

長く愛用していくと上記のような傷みや劣化が起こり、ウィッグ修理補修が必要になってきます。もしも、修理を依頼する場合、海外の工場で作業を行うため、約１ヶ月の期間がかかります。

スペアかつらがあると便利♪

レギュラーのトラブルに備えてスーパーサブを用意しておきましょう

毎日つけているカツラの予備スペアについて考えた事はありますか？もしも、ウィッグが使えなくなった時に、困らない方はいないと思います。経済的な負担が大きい事も大変ですが、何よりカツラがないとお仕事やお出かけなど外出することが困難になります。

今までは幸運にもトラブルがなかった方も、
スペアかつらをご用意されることを推奨します。

単にスペアかつらを持っているだけでは意味がありません。
万全の状態で予備ウィッグを待機させるのがベストです！

仮に予備として別のカツラを用意しているとします。しかし、予備カツラをそのまま保管してるだけでは予備とは言えません。

車で例えるならば、予備の車であっても、ときどきエンジンをかけたり、洗車をしたりして、いつでも出発できる状態にメンテナンスして、万が一のために待機させるのがベストです。

予備のウィッグを持っていたとしても、日頃から放置して使用していない… という状況では、もしもの時にすぐには使えない…ということも。。

かつらはとても繊細です。ある日突然、予備のウィッグの出番が回って来たけれど、髪型・髪色など、何か違う…となる可能性もあります。

予備かつらは常日頃から定期的にメンテナンスを行い、万全の状態でスタンバイすることをお勧めします。