脱！薄毛物語：脱毛の経緯、克服の記録

薄毛の克服は、果たして可能なのか？
30歳代サラリーマンのじたばた顛末記

薄毛、すなわちハゲはつらい。

何がつらいって、仕事でお客様を訪問すると、10歳も年上の上司よりも、僕の前にお茶が先に置かれる。会社で、席に座っていると、女の子の誰かが、僕の頭のことを小声でうわさしていないかと気になる。風呂でシャンプーするとき、2、30本くらいの抜け毛が手について、極めて寂しい想いをする。

本当に、嫌なことだらけ。つらいことだらけだ。

ハゲ・薄毛の頭というのは、本当にイヤになる。生まれ変われるのなら、毛がフサフサで生まれ変わりたいと心底思う。

20歳代の頃は、毛はそれほど太くはなかったが、まあまああった。ハゲるはずはないと信じて疑わなかった。

ところがだ。30歳を過ぎたところから、あっという間に薄くなり出して、４、５年の間に明らかに頭頂部は、ほとんど生えていない状態になった。「薄毛」を通り越して「ハゲ」と言っても（自分では「薄毛」だと思いたいが）過言ではない状態にまで進行してしまったのだ。

とにかく、本当に、つらい。かっこわるいので、帽子なしでは歩きたくないくらいだ。

後悔先に立たず。毛があったときに、もっと髪に気を遣ってやれば良かった…。

大学時代の友人に、「誰だか分らなかった」と言われて

去年の話しだが、極めてショックなことがあった。大学時代の友人と12年ぶりに居酒屋で飲んだ時だ。

僕は、仕事があったので、少し遅れて現地に着いた。店員に席を案内されると、Ｔ（友人のイニシャル）とその他の友人計3人は、既に席に座って談笑していた。テーブルに近づいたのだが、誰も気がつかない。変だナーと少し思いながら、僕は思わず言った。

「おー、Ｔ、ひっさしぶりだなー。卒業式以来だなー。元気だったかー」と語りかけたのだ。

すると、Ｔは、なんと、2秒もの間を空けてから、「おっ、おー、誰？　あー、Ｓ？　Ｓかー。えー、やっぱＳだ。あっはっは。なんだー、わからんかったよー。うーん、だいぶ進んでいるなー」と、あわてたように言うのだ。

2秒だよー。2秒。僕にとって、この2秒は長かった。それに、なんだ？

誰？とか、訊きやがった。顔がわからなかったのかぁ。

薄毛が進んだせいで、そんなに顔の印象が変わってしまったんだ～と、改めて認識させられた2秒なのだった…。

この出来事は、僕にとって本当につらいことだった…。そんなに顔の印象に大変化があったという現実を、疑う余地なくオレに突きつけられたからだ…。

薄毛脱却の為に、薄毛のメカニズムを学ぶ

それ以来、僕はこの薄毛を脱却するために、あたふたあたふた、いろいろなことを行った。そして、あらゆることを試した。

まずは、薄毛のメカニズムの勉強をした。休日や仕事の合間を使って。詳細は本文に譲るが、そして、原因除去のための体質改善、育毛、etc…。

煙草も止め、深酒も止め、朝食もしっかりとり、いわゆる「規則正しい生活」に生活習慣を変えた…。シャンプーも変え、頭皮マッサージも行い、フロにも毎日入るようにし（えっ、入っていなかったの？って、驚かないで、本当のことだから..）、食事も髪のためによいものにして、ハゲ・薄毛の脱却を体のなかからできるかどうかに、チャレンジしたのだった…。

結局のところ、ある方法により、脱却できたのだが、何をして、どうなったのかは、本文を最後まで読んで欲しい。

まあ、そうしたじたばたの結果、僕はハゲ・薄毛に関して、かなりの情報を蓄積することができた。せっかく調べたので、記録に残し、僕以外に薄毛・ハゲで悩み、薄毛・ハゲと戦っている「同志たち」に、情報として提供したくなった。今回、そうしたチャンスを頂けたので、こうしてこの原稿が公開されることになった。嬉しいし、名誉なことだ。

僕が試したはげ脱却法は、僕には効果がまだ出なかったが、出る人もいるに違いないと思う。もし効果が出れば、本当に嬉しい。

とにかくだ。ハゲ・薄毛の君、頑張ってくれたまえ。えらそうなことは言えんし、オレのやり方が１００％正しいと断言ができないのだが、少なくともハゲ・薄毛のメカニズムだけは、しっかりと調べ上げた結果なので、間違いはない。

ただ、ハゲ・薄毛の脱却の方法は、育毛も生活習慣改善も、かつらも、思い切ってユル・ブリンナー（古いな。今ならスキンヘッドというべきか）にするのも、どれも間違いではない。いくつもの道がある。